2019-02-03

独占は悪くない

独占は悪くない
活力ある経済に欠かせないのは創意ある起業家である。経済学者シュンペーターのいふ創造的破壊を理解するには、特定の時点における市場の独占を問題視せず、長期の歴史的視野を持たなければならない。経済学の教科書にある完全競争や独占の概念では現実の経済を理解できない。
Capitalism and the Misunderstanding of Monopoly - The Future of Freedom Foundation

二つの独占企業
独占企業になる方法は二つある。一つは事業を磨く。もう一つは政府と癒着する。後者は自由競争を妨げ経済効率を悪化させる。もし社会に有害な独占を退治したければ、政府自身に独占を増やさせてはならない。政府に独占問題は解決できない。政府は独占問題そのものなのだから。
Profit for Progress – Econlib

市場支配の神話
米小売大手シアーズが経営破綻。20世紀前半、独禁当局が納入業者に対する「有利な交渉力」を規制しようと試みたチェーンストアの一つ。今度誰かがアマゾンの市場支配は決して終はらないと言ったら、シアーズを思い出さう。アマゾン支配は終はりうるし、おそらく終はるだらう。
Antitrust Myths and the Fall of Sears - Foundation for Economic Education

自然独占といふウソ
電力などの「公益産業」は必然的に独占状態になるといふ「自然独占」の理論には根拠がない。19世紀末〜20世紀初め、米国で「公益産業」は競争が激しかった。そこでまづ政府に独占を認めさせ、その後一部の経済学者の力を借り、独占を正当化する理屈を事後的に作り上げたのだ。
The Myth of Natural Monopoly | Mises Institute

0 件のコメント:

コメントを投稿