2015-06-03

最低賃金法の起源

The Eugenics Plot Behind the Minimum Wage
 最低賃金制度は立場の弱い労働者を守るための仕組みだと信じられています。しかし事実は違います。むしろ能力がないとみなされた労働者を排除するために考案された制度なのです。
 欧米で最低賃金制度が生まれたのは1890年から1920年代にかけてですが、制度導入を推し進めた進歩的な経済学者たちは、経済学の教科書が教えるとおり、最低賃金規制が失業を生み出すことを知っていました。しかし彼らは同時に、それが社会に利益をもたらすと信じていました。能力が劣り、安い賃金でしか働けない人々を労働市場から排除することによって、一国の経済の効率が高まると考えたからです。
 この考えの背景には、当時大流行していた優生思想があります。劣った子孫の誕生を抑え優れた子孫を増やすことにより、社会や民族全体の「健康度」を高めようとする思想です。ナチスドイツがこの思想を信奉していたことは有名ですが、米国の優生学者はドイツと密接なつながりがあり、米国はむしろドイツの優生政策の先駆者だったといわれます。
 優生思想がエセ科学にもとづくものだったとしても、それを信じた経済学者たちは少なくとも、最低賃金法が失業をもたらすことは正しく理解していました。そして「劣等な」黒人労働者を排除するために最低賃金法を導入しました。
 ところが現在最低賃金を支持する人々の多くは、経済の道理を理解せず、最低賃金が弱い労働者を救うと本気で信じています。「地獄への道は善意で舗装されている」とは、まさにこのことです。ジャーナリスト、ジェフリー・タッカーの記事より。


18歳選挙権法案を特別委が可決 4日衆院通過へ
 未成年者の政治参加意識を高める「主権者教育」が大切と船田さん。これまで高齢者が政治力で若者を虐げてきたとして、それと同じことを若者にやれというのは、立派な人間になるための教育とは思えません。まずはフランスのジャーナリスト、バスティアの言葉を教えましょう。「国家とは誰もが他人のカネで生きるために作られた壮大な虚構である」

JTカナダ子会社などに計1.4兆円超の賠償命令、健康めぐる訴訟
 たばこ会社側弁護士のこの言葉がすべてです。「企業は消費者が下した判断の責任を問われるべきではない」

アップル、月額10ドルの新音楽ストリーミングサービスをWWDCで発表か
 価格で勝負に出ない理由の一つは、独禁法に違反するリスクだとか。独禁法とは、他社より値段を下げれば不当廉売、上げれば価格つり上げ、他社と同じならカルテルでつかまるすごい法律なのです。

4月実質賃金は前年比+0.1%、2年ぶりプラス
 2年ぶりプラスということは、アベノミクスが始まってずっと、実質賃金はマイナスだったということ。金融緩和が限界に近づく中で、ここからさらに好転が見込めるのでしょうか。

クックパッド創業者・佐野氏ら気鋭のアントレプレーナーたちが語る『お金って必要?』
 じゃぶじゃぶマネー、起業家にはよけいなお世話。「資金が潤沢にあるという状態は…事業が生まれる環境としては、多分、すごく良くない気がする」

0 件のコメント:

コメントを投稿