Trump and the Phantom Dead of Iran - The Ron Paul Institute for Peace & Prosperity [LINK]
【海外記事より】カート・ニモ氏が執筆したこの記事は、トランプ政権がイランに対して行っている主張とその実態の乖離について、厳しい視点から分析しています。最近、トランプ氏とその周辺は、イラン政府が自国民3万人を殺害したと主張していましたが、その数字はその後4万5000人にまで上方修正されました。記事の著者は、こうした数字の膨張は、テヘランへの爆撃や無実の市民への攻撃を正当化するための口実に過ぎないと指摘しています。数日間、あるいは数週間のうちに4万5000人もの人々を殺害し、写真や目撃証言を一切残さずに遺体を処理することは、物理的なロジックから考えても極めて不自然です。遺体安置所の溢れかえりや、衛星から確認できるはずの集団墓地といった形跡が全くないことから、亡命グループやメディアによる誇張である可能性が高いと著者は述べています。
トランプ氏の言動には、事実関係の矛盾が数多く見受けられます。例えば、3月初旬にイランがアメリカへの攻撃を企てていると主張しましたが、国防総省はそれを裏付ける情報はないと認めていました。それにもかかわらず、トランプ氏は知見に基づいた判断ではなく、親族などの助言を受けて軍事行動へと舵を切りました。後にトランプ氏自身、この行動がイスラエルの脅威を取り除くためのものであったことを認めています。最近では、イラン側が停戦を懇願しているという投稿もなされていますが、イランのアラグチ外相はこれを明確に否定しています。イラン側は、アメリカとの接触を拒否しており、交渉の最中に攻撃を仕掛けてくる相手とは対話の余地がないという立場を崩していません。
また、トランプ氏はイランの新政権がウランの放棄やミサイルの破棄、制裁の受け入れを望んでいると主張していますが、これも現実とは程遠い状況です。トランプ氏は、ホルムズ海峡が完全に開放されるまでイランを徹底的に攻撃し、石器時代に戻すとまで豪語しています。これに対し、イラン側も報復の構えを見せており、もし検閲がなければ、イスラエル、カタール、アラブ首長国連邦、バーレーン、クウェート、ヨルダン、サウジアラビアなど周辺諸国で起きている広範囲な破壊の実態が明らかになっていたはずだと記事は指摘しています。トランプ氏はイランが既に骨抜きにされたと宣言していますが、実際にはイランの軍事能力の多くは地下深くで維持されており、親イラン勢力によるイスラエルへの攻撃は今も続いています。
興味深いことに、トランプ氏は、アメリカが国内の保育や医療制度を維持できない理由として、イスラエルのために戦争を戦っているからだと、稀に本音を漏らすことがあります。記事の著者は、かつてのネオコン(新保守主義)思想を引用し、エリートが「高貴な嘘」をついて大衆を導くという考え方が、現在の政権にも形を変えて現れていると分析しています。しかし、トランプ氏の場合、それが高貴な嘘であるかどうかさえ重要ではなく、自らの発言を絶対的な真実と思い込む傾向があると著者は警鐘を鳴らしています。事実を疑う者を敗北者として切り捨てるような姿勢は、民主的な議論を拒絶するものであり、現在のイラン情勢を巡る危うい言説の根底にあると結論づけています。
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