2023-01-07

グローバリゼーションとグローバリズム

グローバリゼーションとは、世界中の社会が経済的・政治的に交流し、統合し始めることだ。帆船時代やシルクロードを経由した大陸間貿易は、初期のグローバリゼーションの例だ。一方、グローバリズムとは、権力の一極集中を背景としたトップダウンの貿易自由化と世界統合を求めるイデオロギーだ。
Globalization, Not Globalism: Free Trade versus Destructive Statist Ideology | Mises Wire [LINK]
植民地時代のアメリカでよく読まれたエッセイ「ケイトーの手紙」は、自由と権力についての考えを親しみやすく力強い散文で表現した。「ある人が溝に落ちたからといって、行政官はすべての人の足を縛らなければならないのか。偽りを見ないように、すべての人の目をくり抜かなければならないのか」
Cato’s Letters Explained “the Glorious Principles of Liberty” to the American Founders - Foundation for Economic Education [LINK]

リバタリアニズムが米国で比較的新しいのは、言葉としてだけで、思想としてではない。この言葉は、それまで「リベラリズム」として知られていた思想に名前を付けるために作られたものだ。「リベラリズム」は堕落し、しまいに本来とは逆の意味を持つようになったので、その場しのぎが必要だった。
The Libertarian (and Whig) Heritage of America - Foundation for Economic Education [LINK]

作家アイン・ランドのいう「アメリカニズム」とは、特定の米国人や政府が望むこと、行うことをやみくもに支持することではない。アメリカニズムとは、個人主義、すなわち個人の権利の原則を支持する、アメリカ建国の伝統のことであり、それは建国の文書である独立宣言にはっきりと示されている。
What Ayn Rand Meant by “Americanism” - Foundation for Economic Education [LINK]

米国では19世紀に入ってからも、親たちは、政府が子供たちに教育を提供する責任を負っているとか、負うべきだとかは考えもしなかった。南北戦争前に義務教育法があったのはマサチューセッツ州だけだったが、識字率は米国の歴史上最も高い水準にあった。
The Myth that Americans Were Poorly Educated before Mass Government Schooling - Foundation for Economic Education [LINK]

ミーゼスとハイエクは、自分を左派から区別するために「古典的リベラル」という言葉を使った。今日、この言葉はおもに左派をなだめるために使われている。今の自称古典的リベラルとは、トランプ支持者から距離を置き、「自分はあのひどい右翼とは違う!」と左派に納得してもらおうとするものだ。
"Classical Liberalism" Will Never Satisfy the Left | Mises Wire [LINK]

経済では、ある行為・習慣・制度・法律が一つの影響だけでなく、一連の影響を生む。最初の影響だけが原因と同時に姿を現す。それは目に見える。他は次々と展開し、見えない。駄目な経済学者は目に見える影響を考慮し、優れた経済学者は目に見える影響と予見必要な影響の双方を考慮する。(バスティア)
That Which Is Seen, and That Which Is Not Seen | Mises Institute [LINK]

0 件のコメント:

コメントを投稿