2022-11-04

グレタ氏、資本主義の打倒呼びかけ

RT
(2022年11月2日)

スウェーデンの環境保護活動家グレタ・トゥンベリ氏は、政治の舞台に目を向け、資本主義の打倒を訴えた。資本主義は気候変動の原因だという。

19歳の気候変動活動家トゥンベリ氏は10月30日夜、ロンドンで自著『気候の本』を発表し、聴衆に向かい、世界は「もう決して正常には戻れない」と語った。英テレグラフ紙の記事によると、トゥンベリ氏は、地球温暖化は「体制全体の変革」によってのみ解決できると主張した。

トゥンベリ氏は続けて、資本主義体制を「特徴づけるのは、いわゆるグローバルノース(先進国)による植民地主義、帝国主義、抑圧、大量虐殺であり、それによって富を蓄積し、現在も世界秩序を形成している」と述べた。

「経済成長だけを優先するのであれば、今起きていることはまさに起こるべきことだ」と付け加えたうえで、化石燃料の採掘を「人種差別」と呼んだ。

トゥンベリ氏の一部批判者がネット上で指摘したように、世界の生活水準は資本主義の下で広範囲に上昇し、炭素排出量は2000年代に入ってから資本主義の米国で減少している。同氏は11月2日、これらの批判に対し、「社会主義、自由主義、共産主義、保守主義、中道主義、そのどれもが失敗した」と述べ、それらに戻ることを支持しているわけではないと反論した。

トゥンベリ氏は以前から、自分が指摘する問題に対して解決策を示さないという批判を受けているが、資本主義をどのような仕組みで置き換えるのかは明言しなかった。

2018年に母国スウェーデンで一連の校内デモを組織して有名になったトゥンベリ氏はその後、欧米諸国の議員や国連のサミット、スイスのダボスで毎年開かれる世界経済フォーラム(WEF)の会合で、環境破壊の劇的な予測を伝えてきた。WEFの創設者クラウス・シュワブ氏もまた、世界秩序を根本から再構築することを提唱し、その構想を「グレート・リセット」と呼んでいる。

トゥンベリ氏は数年にわたり世界で活動してきたにもかかわらず、来週エジプトで開催される国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP27)を欠席する。同氏は、このサミットを「詐欺」であり、政治家が自らを環境に優しいと偽る「グリーンウォッシング」の一例と見ていると、聴衆に語っている。

(次を全訳)
Greta Thunberg calls for downfall of capitalism — RT World News [LINK]

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