2022-04-07

偽りのエリート

ミーゼス研究所所長、ジェフ・ダイスト(2022年4月6日)

政治と癒着したエリート層は過去百年以上を費やして、米国の教育、医療、外交、通貨、銀行、大企業、文学、芸術、娯楽などを駄目にしてきた。

ジェフ・ベゾスのように、市場ですばらしい業績を上げながら、最悪の超国家と深い結びつきを保っているエリートもいる。アマゾンは多くの犯罪的な連邦機関にクラウドサービスを販売し、ベゾス自身はCIAの機関紙ワシントン・ポストを単独で所有している。

イーロン・マスクは最近テスラ株式の一部を売却してツイッター株を購入、同社の取締役になった。彼の富はペイパル、テスラ、スペースXを創業した先見性と不屈の努力によるもの…だろう。テスラの富の少なくとも一部は政府がEV市場を補助したことによるし、スペースXはNASAと直接契約している。

オバマ夫妻の7000万ドルの純資産は、すべて大統領職を踏み台にしている。ブッシュ(息子)は4000万ドル。彼は石油・ガス会社をジョージ・ソロスの会社に売っている。バイデンの純資産は2009年の3万ドル以下から、現在では1000万ドル近く。彼は1970年以来、一度もまともな仕事に就いていない。

元ジョージア州知事候補ステイシー・エイブラムスの純資産は、2018年の10万9000ドルが今は317万ドル。彼女は何を築き、何を生み出したのか。ヴァンダービルト財閥に生まれエリート大学を卒業し、CIAでインターンを務めたCNNキャスターのアンダーソン・クーパーは、その地位にふさわしい人物なのか。

貧しく腐敗した国では、エリートはスイスの銀行預金を増やす一方で、市民のわずかな財産に寄生する。裕福で腐敗していない国では、エリートははるかに慈悲深く行動する(例・リヒテンシュタインのハンス・アダム2世)。必要なのはエリートを排除することではなく、より優れたエリートを作り出すことだ。

(次より抄訳)
The Wrong Elites | Mises Wire
https://mises.org/wire/wrong-elites

0 件のコメント:

コメントを投稿