2022-04-03

ウクライナ紛争の真相

中国シンクタンクCCG研究員、アンディ・モク(2022年4月2日)

ウクライナに軍事紛争の拡大が可能なのは、米国が煽動し、永続させてきたからだ。スティンガーミサイル、ジャベリンミサイル、自爆ドローンといった武器や物資の果てしない供給や、米欧での何年もの秘密軍事訓練と情報支援がなければ、ウクライナは短期の戦闘さえできないだろう。

CNNをはじめとする企業メディアが主導し、二方向からプロパガンダ戦争をしかけている。一つは、ロシアの軍事作戦はいわれのない攻撃で、失敗しているとする攻撃。もう一つは、米国と西欧はロシアに対し不可分の同盟を結んでおり、世界はこれらいわゆる自由の擁護者とともに立っている、というものだ。

どちらも真実ではない。第一についてはケナン、キッシンジャー、ミアシャイマーらが、ロシアのレッドラインを越えてはならないと警告してきたが無視された。また一部の軍事アナリストは、ロシアの行動を、迅速かつ成功した軍事攻撃の例として賞賛されるナチスの電撃戦と好意的に比較している。

第二のプロパガンダについて無視されているのは、米主導の対露制裁を支持しない国の数だ。これらの国には中国、インド、イラン、その他地政学的に重要な数カ国が含まれる。OPEC加盟国から南アジア、アフリカ、ラテンアメリカに至るまで、ロシアには西側メディアが伝える以上に多くの友好国がある。

欧州はロシアから天然ガスの供給が途絶えれば、とくに冬には悲惨なことになる。これは米主導の対露連合の結束を打ち砕く可能性がある。具体的には、ドイツは米国の「リーダーシップ」の下に置かれるよりも、ロシアと経済的な運命をともにする方が良いのかどうか、公に議論することになるかもしれない。

(次より抄訳)
What's really behind conflict in Ukraine - a thread [LINK]

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