2021-03-09

環境主義の偽善

物語 東ドイツの歴史-分断国家の挑戦と挫折 (中公新書)

環境主義の偽善
過激環境団体エクスティンクション・レベリオンが展開するキャンペーン。布のごみを集めて服を作るのはかえってエネルギーを食うかもしれないし、割高になるかもしれない。資本主義を批判するけれど、自分の写真を共有したスマホやソーシャルメディアは資本主義が生んだもの。

科学は規範ではない
科学は事実だけを述べ、規範は述べない。何をするべきか述べることはできない。酒を飲むと病気になりやすいとは言えても、だから禁酒せよとは言えない。ある人が健康よりも酒の楽しみを取れば、飲み続けるだろう。この選択は「反科学的」ではない。単に主観的な好みの結果だ。(ミーゼス研究所)

環境レーニン主義の脅威
スウェーデンの人類生態学者マルムは、コロナと気候変動を利用して世界に社会主義革命を起こせとこう述べる。「カーボンゼロの達成には制裁や命令が必要だ。エコロジー・レーニン主義はあらゆる機会をとらえ、大惨事に向かう経済を政府に直接支配させる」。ついていけない。(哲学者、デビッド・ゴードン)

社会主義の環境破壊
資本主義は環境を破壊すると非難される。しかし社会主義になったら、状況はむしろ悪化するだろう。本書によれば、東ドイツでは褐炭ストーブからの煤煙の排出や化学コンビナートからの汚染の垂れ流しで環境が破壊された。環境保護団体は秘密警察シュタージの家宅捜索を受けた。

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