2020-09-14

貿易と平和の絆(コブデン)

英政治家リチャード・コブデンは穀物法の撤廃で自由貿易の確立に成功した後、反戦・反帝国主義の主張のせいで、議会でしだいに孤立した。彼は英国によるビルマ併合に反対し、大英帝国はいつの日か、過去のあらゆる帝国と同じく、「帝国の犯罪」ゆえに罰されるだろうと論じた。
Cobden argues that the British Empire will inevitably suffer retribution for its violence and injustice (1853) - Online Library of Liberty

自由貿易と平和を支持した英政治家コブデンは、軍人の好戦的な発言を称えた聖職者をこうたしなめた。神が聖職者に求めるのは、戦争の天才を称えることでも、戦争の勝利を分かち合うことでもない。「地に平和あれ、人に恵みあれ」という教えを説くことだ。
The 10th Day of Christmas: Richard Cobden on public opinion and peace on earth (c. 1865) - Online Library of Liberty

英製造業者・政治家で自由貿易を擁護したコブデンは、商業は政府が保護を名目に介入すると、その本質が変化すると述べた。強制された信仰がもはや宗教ではなく偽善になるのと同様、戦争用の武器で強制された商業は、強奪となる。
Cobden on the folly of using government force to “protect commerce” (1836) - Online Library of Liberty

英政治家コブデンが自由貿易を擁護したのは、単に商品の生産が増えるからではなく、何よりも道徳的な立場からだった。コブデンによれば、自由貿易は人々を「平和の絆」でつなぐ。不幸は暴力と侵略によって引き起こされ、それらはしばしば商業の促進を名目に実行される。
Richard Cobden on how free trade would unite mankind in the bonds of peace (1850) - Online Library of Liberty

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