2020-08-27

人間性への反逆

マルクスの社会主義における最も深刻な欠陥は、ほぼすべての人間に競争と野心を放棄させることができると考えることだ。社会主義では、競争とは強欲な支配者階級が計画したものとみなし、人間の本性の現れとは考えない。
Justin Haskins, Socialism Is Evil: The Moral Case Against Marx's Radical Dream

マルクス社会主義者によれば、人間が競争するのは、そう教え込まれたからにすぎないという。これは動物をはじめ自然界に競争があふれる事実を無視している。競争心は資本家の策略で植え付けられたのではなく、あらゆる生き物に備わるものだ。
Justin Haskins, Socialism Is Evil: The Moral Case Against Marx's Radical Dream

社会主義の理想どおり、能力が低く怠惰な労働者が、能力が高く勤勉な労働者と同額の賃金を得られれば、たいていの人は一番勤勉な労働者以上に働こうとはしない。むしろ一番怠惰な労働者並みにしか働かないだろう。社会主義経済は底辺への競争だ。
Justin Haskins, Socialism Is Evil: The Moral Case Against Marx's Radical Dream

もし社会主義の理想どおり、すべての人が富を平等に分かち合う国や世界が実現したとしても、重大な問題がある。たとえば、階級のない社会主義社会で、土地のように限りある資源をどうやって分配するのだろうか。
Justin Haskins, Socialism Is Evil: The Moral Case Against Marx's Radical Dream

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