2020-08-21

暴力の社会、取引の社会

経済学における自己利益とは、より多くの資産に対する支配力を求めることを意味する。それは自分自身のためかもしれないし、誰か他の人のためかもしれない。だから経済学が終始純粋に利己的な人間を想定しているという考えは誤りである。
Armen A. Alchian, William R. Allen, Universal Economics

暴力による競争は立派だとされる。アレキサンダー大王、シーザー、ナポレオン、レーニン、毛沢東らが使った方法だ。彼らは大変尊敬される。国家規模の暴力を試みる犯人は、失敗しない限り、喝采を浴びる。
Armen A. Alchian, William R. Allen, Universal Economics

選択とは単に差別の別名でしかない。何らかの属性に応じて選択肢に序列をつけるのだから。非難されるのは差別そのものではなく、宗教、国籍、性別など人々が望ましくないと考える「不快な」差別である。
Armen A. Alchian, William R. Allen, Universal Economics

私有財産権が守られ、その権利を市場でいつでも取引できる社会は、経済資源の利用に関する意見の違いを暴力で解決する社会に比べ、より多くの物が生産され、人々はより礼儀正しく振る舞う。
Armen A. Alchian, William R. Allen, Universal Economics

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