2020-06-22

老子の自由放任思想

老子によれば、世の中に禁令が多くなればなるほど、人民は離反する。法なるものが明らかになればなるほど、盗賊はたくさん現われる。そこで君主が何もしないと、人民はおのずとよく治まる。君主が事を起こさないと、人民はおのずと豊かになる。古代中国の自由放任思想である。
Lao Tzu and the Tao of laissez-faire (6thC BC) - Online Library of Liberty

仏哲学者デステュット・ド・トラシーによれば、社会とは取引の連続だ。人は一定の条件で暴力の行使を放棄する代わりに、他の人にも同じようにしてもらう。これは取引だ。そこから多様な相互関係を築く。サービス提供の代わりに賃金を得る。商品を交換する。仕事を共同で行う。
Destutt de Tracy on society as “nothing but a succession of exchanges” (1817) - Online Library of Liberty

米法哲学者スプーナーが言うとおり、営業の自由は、契約の自由がなければほとんど無意味だ。それが一定の賃金で人を雇う自由であれ、一定の値段で製品を買う自由であれ。営業と契約の自由に対する最大の障害は、一部の者に特権を与えるため他の人々を犠牲にする政府の法律だ。
Spooner on the “natural right to labor” and to acquire all one honestly can (1846) - Online Library of Liberty

経済学者ミーゼスによれば、資本主義における真の支配者は消費者だ。買い物によって資本家や経営者の座を左右する。移り気で気まぐれ。自分の満足しか考えない。資本家の利益など気にかけないし、自分が昔買っていた物を買わなくなるせいで労働者が職を失おうと、気にしない。
Mises on the consumer as the “captain” of the economic ship (1944) - Online Library of Liberty

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