2020-06-23

分業は文明

分業とは単に生産性を高めるための手段ではなく、文明そのものだ。社会的な協力関係であり、相互依存である。争いと暴力の対極にある。分業は個人間の平和な関係に基づくと同時に、平和な関係を築く。米国でコロナ対策の都市封鎖は分業を破壊し、争いと社会不安をもたらした。
COVID Lockdowns Crippled the Division of Labor, Setting the Stage for Civil Unrest | Mises Wire

都市封鎖は資本を破壊した。今後の課題は資本構造の再建だ。そのためには消費を減らし、貯蓄と投資を増やさなければならない。政府にできるのは経済における役割を縮小し、財政支出を減らし、貯蓄と投資にかかる税を中心に減税することだ。消費刺激策は経済の回復を遅らせる。
After the Lockdowns, Government "Fixes" for the Economy Will Make Things Even Worse | Mises Wire

新型コロナの大流行が終わっても、それは株式や債権の基本価値が元の水準まで戻ることを意味しない。長く続いた悪性の資産バブルはすでに下り坂だった。シェールオイル、航空産業、中国と新興市場、欧州の輸出産業、商業用不動産—。どれもピークからの厳しい下げがありうる。
Even if COVID-19 Goes Away, the Economy Isn't Going Back to "Normal" | Mises Wire

ケインズとその直接の弟子たちはまだ昔流の経済学的思考の訓練を受けていたが、今のケインズ派はマクロ経済学しか知らない。人間の行為自体の分析ではなく、行為の結果の量的関係をモデル化することに全精力を注ぐ。経済科学とは名ばかりで、当て推量と作りごとの寄せ集めだ。
Why the New Economics Just Boils Down to Printing More Money | Mises Wire

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