2020-04-04

党派と特権(アダム・スミス)

アダム・スミスによれば、あらゆる党派は権力と特権を手に入れ、手放すまいとする。最有力の党派は思想的な熱狂に突き動かされ、憲法の全面改造を決定し、その実現へ暴力を使う。統治者はあたかも巨大な将棋盤に駒を並べるように人間を管理しようとし、悲惨な結果をもたらす。
Adam Smith on the dangers of faction and privilege seeking (1759) - Online Library of Liberty

アダム・スミスによれば、社会の中低位層が暮らすには法を破ってはならない。つまり他人の財産権を尊重し、不正な行為を慎まなければならない。一方、社会の最上位層である政治家や軍人は法の制約なしに振る舞う。詐欺、虚言、陰謀、殺人、暗殺、反乱、内戦で権力を手にする。
Adam Smith thinks many candidates for high political office act as if they are above the law (1759) - Online Library of Liberty

17世期英国の思想家アルジャーノン・シドニーによれば、絶対君主の下では、人々はまるで牛の群れのように扱われる。人々が養われるのはただ、君主にとって利益になるように、役に立つようにである。すなわち、丈夫でよく働くようにするためか、屠殺して食肉にするためである。
Algernon Sidney on how the absolute state treats its people like cattle (1698) - Online Library of Liberty

米社会学者サムナーによれば、19世紀後半の米国を支配した富豪階級は、実直な労働ではなく、金力と政治力を使って利益を得た。大物は保護主義者と、公共事業で高額な契約を結ぶ大手の業者だ。小物は政府から税金を財源とする仕事をもらったり、ロビー活動で特典を得たりする。
William Graham Sumner on the political corruption which is “jobbery” (1884) - Online Library of Liberty

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