2020-04-05

国境を引き直す

経済学者ミーゼスによれば、移民問題の解決策は、既存の固定された国境間における移動の自由ではない。民族自決の原則に従い、国境を引き直し続けることにある。そうなって初めて、資本主義が求める世界的な労働力の再配置は、政治対立を招くことなく、平和に行われるだろう。
Mises on Nationalism, the Right of Self-Determination, and the Problem of Immigration | Mises Wire

国境が正当化されるのは、市民の自発的同意に基づく場合だけである。国境をできるだけ正当なものにするには、分離独立の権利を保護しなければならない。より大きな国から飛び出し、自分たちの独立国をつくる権利だ。分離独立を認めなければ民族自決は絵に描いた餅でしかない。
Mises, Rothbard, and Catalonia | Mises Wire

欧州連合(EU)は創設当初から、自由貿易や自由競争を好まなかった。そうでなければ、何万ページもの規則や規制は必要ない。生産性と企業の成功を罰し、怠惰と失敗を賞し続ければ、結果は悲惨だ。経済危機が頻発し、最後は崩壊するだろう。英国の離脱はその始まりにすぎない。
Put Your Hope In Radical Decentralization | Mises Wire

欧州文明の重要な特徴は、政治権力の分散だ。内部に境界の少ない大国はたしかに、取引コストの小さい大市場になりうる。だが権力の集中はリスクをもたらす。規制、課税、ときには財産没収による取引の抑圧だ。中世の欧州は国家と教会、王と貴族の勢力争いで権力が分散された。
"Political Anarchy" Is How the West Got Rich | Mises Wire

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