2020-03-12

中央銀行は社会主義

中央銀行は社会主義だ。社会主義経済の本質は政府による経営資源の配分である。その手段は、工場などの生産手段を直接支配するか、価格を固定するかだ。中銀は金利の操作でお金の価格を固定しようとする。それは金利が投資家に発するシグナルをゆがめ、偽りの好況をもたらす。
The Ron Paul Institute for Peace and Prosperity : Central Banking is Socialism

新型コロナによる経済の供給ショックは、利下げや財政出動という需要サイドの政策では解決できない。バブルに油を注ぎ、GDPを人為的に膨らませるだけだ。中期では新たな経済危機を招くだろう。2009年、ユーロ圏では債務危機に対し大規模な財政支出を行い、危機拡大を招いた。
The Fed Panicked, and Its Rate Cut Is Making the Economy Worse | Mises Wire

新型コロナは、英国のEU離脱や貿易戦争と同じように、楽観的な経済成長見通しを下方修正する口実に利用されるだろう。すでに2019年10〜12月から欧州や日本、中国の経済は悪化していた。政府はウイルスという外敵を非難し、借金による支出拡大を景気対策として売り込むだろう。
Governments Are Using the Coronavirus to Distract From Their Own Failures | Mises Wire

新型コロナへの対応で金融緩和や財政支出より望ましいのは、税金・関税をはじめ商業・貿易に対する障害を今すぐ取り払うことだ。マスクなど必需品の値段は、便乗値上げなどと非難せず、上昇を認めなければならない。そうすれば利益の最も高い分野で生産が増え、需要を満たす。
Economic Policy Must Prepare for Pandemic Disease – AIER

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