2020-03-25

値上げ規制の害悪

物価高は不愉快だし不人気だが、それ自体が問題ではない。本当の問題は需要に供給が追いつかないことだ。価格上昇は一時的な苦痛を起こすけれど、メーカーに供給不足を知らせる。一方、「便乗値上げ」の規制は政治家の点数稼ぎにすぎず、品不足とそれに伴う苦しみをもたらす。
Price-Gouging Laws Will Do More Harm Than Good During the Coronavirus Pandemic – Reason.com

政治家が非難する便乗値上げとは、単に供給と需要の結果にすぎない。価格はつねに上下する。米国の多くの州の値上げ規制法には「過度の値上げ」の定義すらない。あいまいな法律は政治家に危険な権力を与える。献金をせず、言うことを聞かない経営者を罰することに利用できる。
Why Price Gouging Laws Are a Bad Idea – Reason.com

ボトムアップを本質とする価格機構は、トップダウンの管理なしに、多数の消費者と生産者の活動を調整できる。「便乗値上げ」規制で値上げが妨げられたら、必需品の不足が長引き、店頭に長蛇の列ができ、配給が行われるだろう。その結果、闇市場、犯罪、暴力がはびこるだろう。
Let Prices Rise to Combat the Coronavirus - Foundation for Economic Education

自発的な取引は、売り手と買い手のどちらも得をすると思うから成立する。買い手が高い値段でも払うのは、それ以上のメリットを期待するからだ。コロナ拡大でトイレットペーパーの需要が高まったのに、値上げが規制されたら、不要不急の分まで買い込む人が増え、品不足になる。
Anti-Gouging Laws Are the Reason There Is a Toilet Paper Shortage | Mises Institute

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