2020-02-08

1人1票の限界 / 政府は戦争が生む(ヒューム)

米上院の定数は州の人口にかかわらず各州2名だ。これを1票の格差と批判するなら、もし将来、中国、韓国、日本、ベトナム、インドネシアで「東アジア合州国」を結成したらどうなるか考えてみればよい。単純な人口比例で票数を割り当てれば、中国が他国を圧倒し、支配権を握る。
Why "One Man, One Vote" Doesn't Work | Mises Wire

生産のコストは商品の価格を決める最大の要因に思えるかもしれないが、そうではない。最終的には買い手の価値判断で価格は決まる。各人の生活や幸福にどれだけ役立つかで、払う金額を決める。もし生産コストが価格を決める最大要因なら、未開発の土地に価格は付かないはずだ。
What We Really Mean When We Talk About Values and Prices in the Marketplace | Mises Wire

デビッド・ヒュームは政府の起源について二つの重要な洞察をしている。⑴政府はしばしば戦争から生まれる⑵政府がいったんできると、自由と権力の間に絶え間ない闘争が起こる--。ヒュームは後年、英王室を支持したとされるが、初期の論文ではラディカルな物の見方をしていた。
David Hume on the origin of government in warfare, and the “perpetual struggle” between Liberty and Power (1777) - Online Library of Liberty

フランツ・オッペンハイマーは国家の起源を分析し、富を手に入れるには二つの根本から対立する方法があると論じる。強制による「政治的手段」と、平和な取引による「経済的手段」である。この国家理論は、J・B・セイら19世紀前半のフランスの自由主義者によく見られたものだ。
Franz Oppenheimer argues that there are two fundamentally opposed ways of acquiring wealth: the “political means” through coercion, and the “economic means” through peaceful trade (1922) - Online Library of Liberty

0 件のコメント:

コメントを投稿