2020-02-21

常備軍廃止の夢(バスティア)

仏エコノミスト、バスティアは戦争、植民地主義(特にアルジェリアの仏植民地)、徴兵制、常備軍に強く反対し、こんな夢を語った。常備軍を廃止し40万人の国民を徴兵という奴隷制から解放するとともに税負担を年4億フラン減らす。常備軍は志願兵と米国流の民兵で置き換える。
Bastiat on disbanding the standing army and replacing it with local militias (1847) - Online Library of Liberty

英政治家ジョン・ブライトは、他国の問題に絶えず介入する英国の外交政策によって利益を受けるのは「猟官者」だと述べた。つまり、自分や家族、友人のために仕事を求める、支配階級のエリートたちだ。言い換えれば、英国の外交政策とは貴族階級のための巨大な福祉制度なのだ。
John Bright calls British foreign policy “a gigantic system of (welfare) for the aristocracy” (1858) - Online Library of Liberty

英政治家コブデンは内政不干渉の原則を堅く信じた。干渉する国の納税者の負担が増えるうえ、軍事占領される国民の生命と財産を破壊するからだ。干渉する側は秩序回復のためだと言うが、実際には彼ら自身、国内の秩序混乱に悩み、威嚇・侵略で他国に生み出した無秩序に苦しむ。
Cobden on the principle of non-intervention in the affairs of other countries (1859) - Online Library of Liberty

かつて戦争になると支配者は「臣民」をまるで家畜のように、意のままに使えると考えた。哲学者カントはこれに対し、人間には自身の権利と人生設計があるのだから、その生命と財産を危険にさらすいかなる戦争についても、議会を通じその都度同意を得なければならないと論じた。
Kant believed that citizens must give their free consent via their representatives to every separate declaration of war (1790) - Online Library of Liberty

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