2019-04-09

文化融合の象徴

文化融合の象徴
昭和に続き「和」を採用。ニュースで見る国民の反応はおほむね歓迎で、今の日本になほ平和を尊ぶ精神が健在であることを知り、ほつとしました。典拠が初めて日本の古典である万葉集になつたと話題ですが、偏狭なナショナリズムの高揚に利用されないやう祈ります。万葉集の画期的な点は、日本の言葉をシナの漢字を使つて表記したこと。両国文化の融合を象徴します。令和の歌に描かれた梅をめでる趣味もシナ伝来のものです。そもそも元号といふ制度そのものがシナ発祥。改元を機に、日本と中国は同じ東アジアの文化を共有することに思ひを致し、自由な経済交流をさらに密にし、軍事的な緊張緩和を進めてもらひたいものです。
新元号は「令和」、5月1日施行 出典は「万葉集」、日本の古典初

背任罪はいらない
そもそも背任といふ行為は、政府が刑法で罰するべき行為でせうか。経済行為は当事者間の私的自治を尊重し、国家の介入を極力控へるのが刑法の原則のはず。会社に損害を与へたのであれば、会社が賠償を求めて訴へればよい話です。経済に対する政府の介入を許した結果、個人の人権が脅威にさらされる事態を招いてしまつてゐます。
東京地検がゴーン被告を再逮捕へ、特別背任容疑で-報道

それが法の支配?
記事によれば、外務省内では「令」が律令など法律の意味で使はれることがあることから、「令和」は「法の支配に基づく平和」とも解釈できるといつた声も出てゐるとか。さうだとすれば、外務官僚は法の支配の意味をまつたく理解してゐません。法の支配の「法」とは、政府の作つた法律ではなく、政府を超え、個人の権利を守る不変の法(自然法)のことです。もし律令による支配が法の支配なら、日本には奈良時代から人権思想が根付いてゐたことになつてしまひます。
令和は「Beautiful Harmony」外務省が英語の趣旨説明

かき消された死
2日前の報道によれば、JAXAの筑波宇宙センターで人工衛星の管制業務に従事してゐた当時31歳の男性が長時間労働や上司のパワハラなどに悩み精神障害を発して自殺したことに対し、労基署が労災認定しました。これが民間企業なら、たちまち「ブラック企業」「やりがい搾取」と非難が巻き起こるのに、JAXAだと「宇宙のロマン」の大絶賛にかき消されてしまふのは、なぜなのでせう。こういふ国民性の日本人は、たとへば政府が戦争を始めてもたやすく美化・礼賛に転じてしてしまふ気がします。
はやぶさ2 衝突実験が成功 世界初、小惑星にクレーター作る

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