2019-04-19

最低賃金で広がる格差

最低賃金で広がる格差
最低賃金をいくらにするか、そもそも最低賃金を設けるかどうかは各企業の自由な判断で決めれば良いことですが、それが果たして労働者にとつて良いことかどうかは疑問です。時給が高ければ企業は当然、雇用に慎重になります。今グーグルにいる人は幸せになれても、これからグーグルに入りたいと思つてゐた人は門戸が狭くなり、格差が広がります。
グーグル、契約社員の最低時給「15ドル」に賃上げ 育児休暇も

新陳代謝なき経済
ライドシェアのスタートアップが世界的に名を知られ、今年最大のIPOを実施するまでに成長。資本主義のダイナミズムを象徴する動きです。大型上場の上位を元国営企業ばかりが占める日本とは対照的。日本でウーバーはタクシー業界の既得権益保護に阻まれ、まともに事業展開さへできません。新陳代謝なき経済を待つものは衰退のみです。
ウーバー、2016年以降の営業損失100億ドル強-IPO申請書類

規制は既得権者を潤す
政府ウーバーの運転手が政府から自営業者でなく従業員として分類される可能性あり。今雇はれてゐる運転手にとつては目先は良いニュースかもしれません。しかし、これからウーバーの運転手になつて収入を得たいと考えてゐた人たちにとつては、悪いニュースです。ウーバーは労働コストの膨張を抑へるため、運転手をあまり増やさなくなるからです。それどころかウーバーの事業モデルそのものが困難になるかもしれません。さうなれば労働者、利用者の双方にとつてマイナスで、現在の運転手にとつても結局は収入源を絶たれることになります。市場メカニズムを理解しない規制は、一部の既得権者を潤し、残りのすべての人々を不幸にします。
運転手は従業員か ウーバー、事業モデル崩れるリスク

資本主義の退化
企業活動が地球温暖化をもたらし、それが環境破壊につながるといふ政府公認の説には、専門家から懐疑的な見方がされてゐます。しかし政治的に正しい人たちはさうした異論を無視し、企業活動を規制あるいは「自粛」するやう唱えます。それは資本主義の進化ではなく、退化です。それによつて世界は豊かさを失ひ、貧しい人たちをさらに貧しくするでせう。
パタゴニアのCEOが指摘…… 地球を守りたいなら「資本主義には進化が必要」

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