2019-02-26

歯止めなき税

コストの行方
「有給育児休暇を雇用主の義務とすべきか」→ノー。義務化すれば企業は育児しさうな人の雇用に慎重になります。「そのコストは誰が担うのか」→政府は税、企業は売上から払ふので、結局はすべて個人が負担します。「どのくらいの休暇期間が適切なのか」→個々の企業で最適解を探ればいいこと。
【子育て改革】ゲイツ財団が「1年の育児休暇」を廃止した理由

著作権といふ障碍
シェイクスピアが今も人気を保つ理由のひとつは、著作権が切れてゐること、と興味深い指摘。いくら改変しても、二次創作を作ってもお金がかからないし、許諾のことで遺族の財団とモメたりもしない、と。シェイクスピア自身、タネ本を換骨奪胎して傑作を生み出したのは有名。芸術の発展に著作権はむしろ邪魔なのです。
「クイーン」と「シェイクスピア」の共通点から考える、何が金や人気を生むのか

歯止めなき税
ビジネスの天才であっても、政治経済について正しい意見を持ってゐるとは限りません。税は財産権の侵害であり、だから憲法で一定の歯止めがかけられてゐます。必要悪として認めるにしても、無制限であっていいはずはありません。金持ちだからどれだけ取ってもいいなどといふのは無茶苦茶です。それがナチズムや共産主義と紙一重であることを、ゲイツ氏は理解してほしいものです。
ゲイツ氏:キャピタルゲイン課税の引き上げが最善策-財政赤字解消で

自分の金、他人の金
アマゾンに自治体が30億ドル(約3300億円)規模の助成金と税優遇措置を与へることに非難の声。助成金と税優遇の内訳がわかりませんが、この2つは性格がまったく違ひます。助成金は他人のお金を自分のものにすること。優遇と言われる税控除は自分のお金を手元に残すこと。自分のお金なのだから「優遇」という表現は不適切です。ともあれ、アマゾンを追い払った人たちは他人の金をあてにせず、自分で稼ぐ覚悟があるのでせうか。
「儲かっているのに優遇」に怒り。NY進出断念で見えたアマゾンが“嫌われる理由”

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