2019-02-22

全体主義の誘惑

当然の倹約
よくある若者特殊論かと思へば、さうでもありません。コスパを重視せざるをえないのは、要するに自由に使へるお金が減ったから。10%に上がる予定の消費税。ボーナスからも引かれるやうになった社会保険料。官製福祉といふ貧弱なサービスに回す名目でお金を巻き上げられ、若者やその親世代の中産階級は年々負担が増すばかり。財布の紐を引き締めるのは当然でせう。
もはやユニクロすら高い?「コスパ」重視な若者たちのお金のリアル

「まともな社会」の運命
日本を代表する企業であるトヨタ、ホンダ、パナソニック、ソニーはどれも、もともと夢見るやうな起業家によって作られたことを、どうやらこの筆者は知らないやうです。どんな企業も最初は起業家によって創業されなければならない以上、起業家の育たない社会の将来には死あるのみ。税金でしか生きられない官僚がそのとき青ざめても、もう遅いのです。
「起業家が育たない日本」はまともな社会だ

お上頼みの精神
「人を罪に問うのは、慎重のうえにも慎重でなければならない」。世論が頭に血を上らせる中で、きはめて冷静な意見。「そもそも、今回のケースは、本来、警察に持ち込むのがふさわしい事案だったのかも疑問」との指摘も重要です。当事者同士で解決できることまでお上に裁断を求める、日本人の不健全な精神。
悪質タックル「嫌疑なし」は「理不尽」にあらず(江川紹子)

全体主義の誘惑
政府が家庭に介入なんてとんでもない、と反応する人がどれだけゐることでせう。むしろ、いいんぢゃないの、あんなひどい親がゐるんだから、といふ声が多いのでは。表現の自由には強く反対する知識人や弁護士も賛成しさうです。厚労省がすべての児相に弁護士を配置することも検討しているさうですし。ナチスのマークをシャツに付けると大騒ぎになりますが、家庭介入といふ全体主義的政策には拍手すら聞こへてきます。
児童相談所の家庭への「介入」強化へ。親支援の部署と機能分離

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