2016年5月31日火曜日

〔翻訳〕ドン・キホーテの戦争

英国民の良心を目覚めさせ平和を支持させるには、過去の戦争で彼らが果たした役割について真実をすべて明らかにしなければならない。…英国は平和愛好国(peace-loving nation)だという幻想に浸っている限り、良心の目覚めは望めない。(コブデン)
http://oll.libertyfund.org/quotes/352

アキレウスの新しい楯(shield)に描かれた、美しい二つの町。平和の町と戦争の町。一方では争いを民衆と法の裁きに委ねる。他方はきらめく武具と恐ろしい戦いで白熱する。 (ホメロス『イリアス』、ポープ訳)
http://oll.libertyfund.org/quotes/342

大国が小国の内政に干渉する口実はわかっている。秩序の維持だ。偽善に満ちた口実(hypocritical pretence)だと、はっきり言わせてもらう。 (コブデン)
http://oll.libertyfund.org/quotes/339

どんな理由で戦争を続けようというのか。…英国民は欧州のドン・キホーテ(Don Quixotes of Europe)となって、不届き者のいる限り、あらゆる大義のために戦うとでもいうのか。 (コブデン)
http://oll.libertyfund.org/quotes/322

経済の停滞と貧困の原因は何か。戦争だ。それ以外にない。戦争は疫病を運ぶ風のように、国々の繁栄を損なう。あたかもむさぼり食う悪霊(devouring fiend)のように、国の貴重な財宝、発展の基礎、国民の幸福を食い尽くす。 (ジェームズ・ミル)
http://oll.libertyfund.org/quotes/323

2016年5月30日月曜日

〔翻訳〕政府支出は害悪

政府支出(government spending)は益よりも害が大きい。生産手段を再配分し、個人が求めてもいない目標を達成しようとする。個人は社会を構成し、その社会の改善が政府の役割とされるにもかかわらず。
https://mises.org/library/government-spending-bad-economics

財政赤字そのものの削減を目標とする政策は誤っている。経済にとって重要なのは財政赤字の規模ではなく、政府支出(government outlays)の規模である。つまり、政府が自分の活動に充てる経済資源の量(を小さくすること)である。
https://mises.org/library/government-spending-does-not-help-economy

財源問題を強調しすぎると、別の(より重要な)問題を見逃してしまう。新たな公共事業(government programs)が実際にそもそも役立つのかどうか、実際は無駄遣いで非生産的ではないのか、という問題である。
https://mises.org/blog/who-will-pay-it-wrong-question-ask-politicians

見せかけの繁栄を維持するには、政府支出をつねに増やし続けなければならない。すると生産活動に占める非生産的な事業の割合が高まる。政府支出の増大に歯止めがかからないと、制御不能のインフレ(runaway inflation)をもたらす。
https://mises.org/library/does-government-spending-bring-prosperity

無制限に増え続ける国債は、赤字財政(deficit spending)が社会原則と化したことを示す。…最後は貨幣価値の低下とインフレ。それによって中産階級は気づかぬうちに経済的に殺される。革命の武器としてインフレは完璧である。
https://mises.org/library/deficit-spending-governments-perfect-weapon

2016年5月29日日曜日

〔翻訳〕1%が99%を豊かにする


1%が99%を豊かにする

人数にすればわずか1%にすぎない資本家が富を独占するのは許せないと、抗議する人々。彼らは知らない。その富が自分たちの暮らしを支え、豊かにすることを。マルクスの亡霊にとらわれた資本主義への無知を撃つ。

<抜粋>
1%の人々の富が、99%の人々の生活水準を高める。「私たちは99%だ」とデモで訴える人々は、この事実に気づかない。資本主義と市場経済に適さない、色眼鏡(intellectual lens)を通して世界を見ているからだ。

資本家の数と富が多ければ多いほど、製品の供給と労働への需要は増える。すると物価は下がり賃金は上がる。つまり、あらゆる人の生活水準(standard of living of everyone)が高まる。

上位1%の仲間入りをめざしたり、1%の中でさらに上をめざしたりする人々の「強欲」(“greed”)こそ、99%の人々の生活水準をしだいに改善させる。

富が政府からの補助金や、関税など政府の介入で競争を妨げることによって得られた場合、生活水準は向上しない。政府が厳格な自由放任政策(policy of strict laissez-faire)から離れるほど、そうなる。

2016年5月28日土曜日

〔翻訳〕原爆というテロ

弓矢(bow and arrow)は攻撃してくる者だけに狙いを定めることが可能だ。しかし核兵器はそれができない。したがって核兵器およびそれに類する兵器の使用・威嚇は人道に対する罪であり、正当化できない。
https://mises.org/library/war-peace-and-state

核兵器を違法と考えるべき国際法上の原則は数多い。不要な苦痛の禁止、過剰防衛の禁止(principle of proportionality)、戦闘員と非戦闘員の区別、中立国に危害を及ぼす行為の禁止、環境破壊の禁止、ジェノサイドの禁止、および人権法の基本原則などだ。
https://mises.org/blog/un-international-law-and-nuclear-weapons

広島・長崎の破壊は戦争犯罪である。それは東京裁判やマニラ軍事裁判で裁かれた日本の将軍たちが犯したどの罪よりも重い。もし(原爆投下を命じた)トルーマン大統領(Harry Truman)が戦争犯罪人でなければ、戦争犯罪人などいないことになる。
https://mises.org/library/harry-truman-and-atomic-bomb

米兵を救うためなら日本の子供を殺してよいということにはならない。それはタリバンの兵士(Taliban soldiers)を救うためなら米国の子供に爆弾を落としてよいと言うのと変わらない。市民を標的にしてその政府を操るのは、テロの定義そのものだ。
http://libertarianstandard.com/2013/08/06/hiroshima-nagasaki-and-the-u-s-terror-state

日本自身、南京事件や従軍慰安婦問題といった残虐行為を深く調べていない罪がある。しかし「みんなそうだ」(“everybody does it”)とは五歳の子供の言い訳だ。原爆投下が必要だったか、米国が調べない理由にはならない。
http://original.antiwar.com/peter_van_buren/2016/04/13/john-kerry-legacy-hiroshima/

2016年5月27日金曜日

〔本〕『沖縄の自己決定権』


民主主義の横暴に抗する

民主主義という多数の横暴に苦しむ沖縄。だが希望はある。それは自己決定権という国際法上の権利。究極では日本からの独立も可能にする基本原則について、スコットランドなど海外事例を交えて説く。

<抜粋>
ペリーは、「米国人が琉球と自由に交通してはいけない十分な理由はない」と(幕府に)強調した。つまり琉球王国を日本とは別の一独立国と判断する、と通告したのだ。…(1854年7月に)琉米修好条約を結んだ。(p.36)

地元住民を分断し、中央政府の統治を容易にする手法は、植民地統治の常套手段である。明治政府の琉球併合とその後の沖縄統治策は、日本の領土膨張策の下、朝鮮や台湾などに対する植民地支配のモデルとなった。(p.95)

1879年の「琉球処分」について、今日の国際法研究者は、琉球国が米国など三カ国と結んだ修好条約を根拠に「国際法に照らして不正だ」との見解を示している。…主権=自己決定権の保障を要求できるというのだ。(p.100)

「…政府主導の開発行政は国への依存度を深めた」と指摘する。米軍基地撤去による跡利用で雇用・経済効果は「何十倍にもなる」とし、発展著しいアジアとの貿易、アジア人観光客の誘致などで経済自立を目指す。(p.227)

2016年5月26日木曜日

〔本〕『核の戦後史』


核の不都合な真実

なぜ重慶爆撃は戦争犯罪として裁かれなかったのか。なぜ政府は内部被ばくの影響を認めたがらないのか。謎を解く共通の鍵は、広島・長崎への原爆投下と米国の核戦略。現在も続く核の不都合な真実を明らかにする。

<抜粋>
連合国はこれ(=日本の重慶爆撃)を戦争犯罪に当たるとして起訴しなかった。…戦争犯罪として裁けば、東京大空襲はもちろん、広島や長崎への原爆投下も国際法違反として間違いなく指弾されることになったからでしょう。(p.33)

国内情勢の危機を軽視し、軍のメンツにこだわって、終戦を遅らせ、原爆投下を招いたという意味で、私は、広島、長崎の壊滅の責任をアメリカだけでなく、日本も負うべきであると考えています。…ある種の日米合作…。 (p.136)

連合軍による占領中はもちろん…主権を回復してからこれまで、日本はアメリカが原爆で日本の一般市民を無差別に殺戮したことについて抗議していないのです。(p.153)

内部被ばくの影響を認めてしまうと、核兵器は化学兵器や毒ガス兵器と同じ「汚い兵器」になってしまう。そんな見方を、核兵器を保有しつづけたいアメリカと、それを支持する日本政府は、認めるわけにはいきません。(p.184)

2016年5月25日水曜日

〔翻訳〕税の抜け穴をふさぐな

今や保守派はリベラル派に同調して税額控除を「補助金」と非難し、「税の抜け穴」と拒否する。国民の税金をできるだけ軽くしようとするのでなく、社会の全員に平等な苦痛を強いる「公平」な税の理想を受け入れる。
In 1986, however, everything changed. Conservatives joined liberals in scorning the tax credit as a "subsidy"...and in rejecting the tax credit approach as a "loophole," a breach in the noble ideal of a monolithic uniformity of taxation. Instead of trying to get people's taxes as low as possible, reducing taxes where they could, conservatives now adopted the ideal of a monolithic, "fair," imposition of an equal pain on everyone in society.
https://mises.org/library/long-live-loophole

税と規制を逃れる経済活動はすべて、自由と財産権を守るための一撃であるにとどまらない。寄生階級の抑圧から生産のエネルギーを取り戻すことでもある。だから税の抜け穴、隠れみの、税控除の新設・拡大はどれも歓迎すべきだ。
Every economic activity that escapes taxes and controls is not only a blow for freedom and property rights; it is also one more instance of a free flow of productive energy getting out from under parasitic repression...That is why we should welcome every new loophole, shelter, credit, or exemption, and work, not to shut them down but to expand them to include everyone else, including ourselves.
https://mises.org/blog/rothbard-myth-tax-reform

税の抜け穴とは何か。もし法が特定の行動を罰さず、特定の物に課税しないなら、それは抜け穴ではない。それは単に法である。…そうした抜け穴と呼ばれるもののおかげで、米国はまだ自由な国でいられる。
What is a loophole? If the law does not punish a definite action or does not tax a definite thing, this is not a loophole. It is simply the law...Thanks to these loopholes this country is still a free country.
https://mises.org/blog/what-ludwig-von-mises-taught-gottfried-haberler-and-paul-samuelson-about-tax-loopholes

市民(とその税理士・弁護士)が合法的な節税に時間を費やすのは、非効率どころかすぐれた投資である。節税に毎年大がかりに取り組む事実そのものが、納税者の考えでは効率のよい投資であることを物語る。
The time spent by citizens (and their tax accountants and lawyers) trying to legally avoid taxes is in fact a good investment...The very fact that citizens continue to engage in such activities on a large scale, year after year, is a demonstration of its inherent efficiency in the minds of taxpayers.
https://mises.org/library/more-loophole-lobbyists-please

「不公平」な優遇税制への解決策は、それをもっと多くの企業に拡大することだ。優遇税制を廃止すれば、政府の税収を増やし、税負担を増すだけだ。目標が実効税率の引き下げなら、あらゆる優遇税制の拡大こそ意味がある。
The solution therefore lies in extending tax breaks so as to give a larger number of businesses tax breaks as well. Certainly, eliminating the tax breaks only increase government revenue and makes everyone's tax burden higher. If one's goal is to reduce effective tax rates, then it only makes sense to support and extend every sort of tax break and tax credit imaginable.
https://mises.org/blog/answer-unfair-tax-breaks-more-tax-breaks

2016年5月24日火曜日

〔翻訳〕税逃れは市民の味方

富の集中と国家の中央集権化は、同じコインの裏表にすぎない。富、独占、カルテルを守り固めるのは政府・中央銀行である。体制の目的は、多数の犠牲によって少数の特権を守ることである。
Concentrations of private wealth and the central state are simply two sides of the same coin. Private wealth, monopolies and cartels are all protected and enforced by the state/central bank: the status quo exists to protect the privileges of the few at the expense of the many.
http://www.oftwominds.com/blogapr16/centralized-money4-16.html

うまい「税逃れ」は市民の強い味方である。政府に取られる金が少ないほど、政府が市民に向ける銃弾は減るし、政府に雇われて市民を監視・逮捕・投獄する技術を開発する企業も少なくなる。
Of course, a good tax-“cheat”...is one of our greatest benefactors. Every dollar he keeps out of some government’s hands is one less bullet aimed at us, one less corporatist paid for technology to spy on, arrest, cage or otherwise abuse us.
https://www.lewrockwell.com/lrc-blog/another-day-another-leak-oh-fun/

課税とは国家による窃盗の一形態である。だから賢い人は、それを最小限にする方法をつねに探し出す。
Let’s face it, taxation is a form of state theft, so the smart ones will always find ways to ensure the state steals the minimum from them.
http://takimag.com/article/follow_the_money_taki/

人にはプライバシーの権利がある。違法でない限り、物事を好きに処理する権利がある。だが政府はそれを取り上げて煽動し、タックスヘイブン利用者は無罪が証明されない限り有罪だという印象を植えつけようとする。
People do have the right to privacy. They have a right to organize their affairs as they wish, so long as they do it in a non-criminal way. But that’s not stopping governments from using them sensationally to give the impression that users of offshore tax havens are guilty until proven innocent.
http://www.thedailybell.com/news-analysis/panama-papers-the-movie-anti-privacy-propaganda-grinds-on/

一部の人々が他の人々より豊かであることに憤るなら、解決法は自由の拡大促進であり、自由の制限ではない。富を生み出す最善の手段は政府の活動を減らすことであり、増やすことではない。
One can certainly understand the anonymous source’s indignation that some people are so much wealthier than others. But the solution is to encourage more freedom not less. The source has it backward. The best way to create wealth is to reduce government activism,  not encourage it.
http://www.thedailybell.com/news-analysis/anonymous-panama-papers-source-speaks-out-demands-more-government-action/

2016年5月23日月曜日

〔翻訳〕国債デフォルトは怖くない

米国にデフォルトの前例がないとは神話にすぎない。たとえば(1971年の)ニクソンショック。外国政府に対しドルと金の交換を拒否し、インフレで価値の薄まったドルの紙切れで過去の債務を払えるようにした。
While it is still popular to claim that the United States has never defaulted on its debt, this is a myth. The US has been forced to default a couple of times throughout history, the last of which being when Richard Nixon’s closed the gold window. By cutting the ability of foreign governments to redeem US dollars for gold, America was allowed to pay back past debt with devalued fiat money.
https://mises.org/blog/course-us-government-will-default-its-debt

社会保障のうたい文句によれば、国民は保険料を払えば給付を受けられる。しかし米政府は数十年の間、あからさまなデフォルトを避けようと、給付の条件を変更し続けてきた。この長期にわたるじわじわとしたデフォルトは、今後も続きそうだ。
Social Security has long been sold to the public on the notion that what a worker will receive back is what he or she pays into the system. For decades, however, the government has been changing the terms of this “agreement” as part of an effort to avoid outright default. This long, slow method of piecemeal default, however, is likely to continue.
https://mises.org/library/social-security-long-slow-default

国債は他の債券と何も変わらない。魔法も神秘もない。破綻した企業は年中、債務を再編している。聖なる国債は未来永劫「リスクフリー」でなければならぬという考えは、経済学ではなく宗教にみえる。
Treasuries are bonds just like any other bonds. There’s nothing magic, mythical, or sacred about them...Bankrupt firms, like bankrupt families, restructure their debt obligations all the time. The notion of T-bills as sacred relics to be once and forever “risk-free” seems more like religion than economics to me.
https://mises.org/library/there-life-after-default-0

1840年代にデフォルトした米国の州は、過去の負債を完済することで金融市場に復帰できた。さらに驚くことに、(デフォルトした8州のうち)2州は返済を一部拒んだにもかかわらず、残りの負債をしばらく返しただけで、市場に復帰できた。
States that defaulted temporarily were able to regain access to the credit market by settling their old debts. More surprisingly, two states that repudiated a part of their debt were able to regain access to capital markets after servicing the remainder of their debt for a time.
http://www.jstor.org/stable/2118266

米ミシシッピ州がデフォルトした1840年当時、外国向け債務をデフォルトした国は侵略の危険にさらされた。政府間借入に関する文献では、そのような侵略や侵略の脅しを「砲艦外交」と呼ぶ。
Back then, nations that defaulted on their international debts put themselves at the risk of invasion. In the sovereign debt-repayment literature, such invasions, and threats to invade, are called gunboat diplomacy.
https://mises.org/library/debt-and-repudiation-mississippi

2016年5月22日日曜日

〔翻訳〕帝国主義への報い

戦争状態は、支配階級が被支配階級の生命と財産に無制限の権力を行使できることを意味する。…支配層全体にとっても、軍隊を管理し指揮する政府職員にとっても、利益をもたらし続ける。(モリナリ)
A State of War, implying an unlimited power of disposition over the lives and goods of the majority, allows the governing class to increase State employments at will—that is, to increase its own sphere of employment...In this way a State of War continues to be profitable both to the governing class as a whole, and to those officials who administer and officer the army.
http://oll.libertyfund.org/quotes/384

英国の外交政策は、「欧州の自由」に関心を示したり、「新教徒の利益」を気にかけたり、「勢力均衡」に過剰な愛情を注いだりする。しかし実際は、特権階級に利益を与えるための巨大な仕組みにすぎない。(ブライト)
The more you examine this matter the more you will come to the conclusion which I have arrived at, that this foreign policy, this regard for “the liberties of Europe,” this care at one time for “the Protestant interests,” this excessive love for the “balance of power,” is neither more nor less than a gigantic system of out-door relief for the aristocracy of Great Britain.
http://oll.libertyfund.org/quotes/388

戦争を行う者はその職能上、戦争を実行・継続・終結すべきかどうか判断できない。そうした判断を禁じるのは、自由主義政府の偉大な原則である。たとえれば、剣と財布の分離。つまり行政権と立法権の分離である。(マディソン)
Those who are to conduct a war cannot in the nature of things, be proper or safe judges, whether a war ought to be commenced, continued, or concluded. They are barred from the latter functions by a great principle in free government, analogous to that which separates the sword from the purse, or the power of executing from the power of enacting laws.
http://oll.libertyfund.org/quotes/396

戦争とは何か。戦争について語る人の半分は、それをちっとも理解していない。手短に言えば、戦争とは地球上の人間がなしうるテロ、残虐行為、犯罪、惨禍をすべていっしょくたに集めたものである。(ブライト)
What is war? I believe that half the people that talk about war have not the slightest idea of what it is. In a short sentence it may be summed up to be the combination and concentration of all the horrors, atrocities, crimes, and sufferings of which human nature on this globe is capable…
http://oll.libertyfund.org/quotes/368

暴力、詐欺、不正で利益をあげるのは道徳律に反する。大英帝国政府によって不正が行われたのであれば、罰は逃れられない。どのような報いがいつ私たちに降りかかるかはわからないけれども。(コブデン)
But it is not consistent with the supremacy of that moral law which mysteriously sways the fate of empires, as well as of individuals, that deeds of violence, fraud, and injustice, should be committed with permanent profit and advantage. If wrongs are perpetrated in the name, and by the authority, of this great country, by its proconsuls or naval commanders in distant quarters of the globe, it is not by throwing the flimsy veil of a “double government” over such transactions that we shall ultimately escape the penalty attaching to deeds for which we are really responsible. How, or when, the retribution will re-act upon us, I presume not to say.
http://oll.libertyfund.org/quotes/363

2016年5月21日土曜日

〔翻訳〕ブラック企業は悪くない

もし労働者が労働環境より収入を重視するなら、それに応える企業は悪くない。問題はブラック企業ではなく、貧困である。…ではなぜ賃金が安いのか。第三世界の多くの国では、労働生産性がきわめて低いからだ。
That is, if the workers want a very high proportion of their total earnings in money, and very little in the form of working conditions, then the business has every incentive to accommodate them. So there is nothing wrong with sweatshops, per se. The difficulty, rather, is poverty. The total wages are so low that the employees want to economize on the accoutrements of the factory, rather than take-home pay. And why, in turn, are wages so low? This is because in many third-world countries, worker productivity is very small.
https://mises.org/library/protest-no-good-reason

貧困国への投資は労働の限界生産性を高め、やがて賃金を引き上げる。ブラック企業反対団体がめざすように投資を妨げれば、結果は逆となり、賃金は上がらない。
Capital investment in poor countries will cause wages to rise over time by increasing the marginal productivity of labor...Discouraging such investment, which is the objective of the anti-sweatshop movement, will do the opposite and cause wages to stagnate.
https://mises.org/library/how-sweatshops-help-poor

ブラック企業を批判する人々は、ナイキ社に抗議するのではなく、税と規制に抗議してはどうか。税と規制のせいで投下資本収益率が低くなり、その結果、従業員の賃金も低くなるのだから。
Instead of remonstrating against Nike, how about protesting against the taxes and regulations that lower the firm’s return on invested capital and, therefore, the wages of its employees?
https://mises.org/library/nike-right

ブラック企業反対団体は、戦い方を間違っている。(規制で)労働者本人の選択を妨げても、彼らを助けることはできない。より良い方法は、(規制緩和で)労働者の選択肢を広げることである。
Anti-sweatshop groups are fighting the wrong battle. To borrow from the economist David Henderson, we don’t help people by trying to forestall the decisions they actually make. We do much better for them by expanding their options.
https://mises.org/blog/quick-musings-sweatshops-and-immigration

先進国の生活水準が高いのは最低賃金、労働安全法、児童労働禁止などの規制があるからではない。…規制ができたのは、経済が発展した後だ。それまでに市場の力で改善された賃金と労働条件を成文化したにすぎない。
People often mistake minimum wages, worker safety laws, bans on child labor, and other government regulations for improvements in living standards...Instead, the laws largely came after our development and mostly codified improvements in wages and conditions that market forces had already improved.
https://fee.org/articles/sweatshop-blues-an-interview-with-benjamin-powell

2016年5月20日金曜日

〔翻訳〕ヘイトスピーチを擁護する

何やらあいまいな「悪人」を起訴するために法(言論の自由)を放棄したら、立場が逆転したとき、「善人」に何が起こるだろうか。何がヘイトスピーチで何がそうでないか、誰が定義するのだろうか。
If the law is thrown aside in order to prosecute some nebulous “bad,” what will happen to the “good” when the roles are reversed? If hate speech is to be defined, who gets to say what it is and is not?
https://www.thefire.org/the-case-for-hate-speech/

国際法にヘイトスピーチ規制を入れるよう求めたのは、全盛期のソ連とその同盟国だった。…自由な言論の制限に利用しようとしたのである。…規制の標的はナチズムだけでなく、資本主義や自由民主主義を擁護する煽動も含まれた。
Rather, the introduction of hate-speech prohibitions into international law was championed in its heyday by the Soviet Union and allies. Their motive was readily apparent. The communist countries sought to exploit such laws to limit free speech...[T]he Soviet proposal would be targeted not just at Nazism but also against agitation in favor of capitalism and liberal democracy, and in all likelihood against any other political ideology than the supposed real democracy of communism.
http://www.hoover.org/research/sordid-origin-hate-speech-laws

1960年代米国で、新左翼は完全な言論の自由を求めたかもしれない。しかしそれは、当時右翼が文化を支配していたからにすぎない。…今や状況は逆転した。…左翼は優位にあるので、もはや言論の自由を必要とせず、捨て去った。
New leftists may have proposed unfettered free speech back in the early 1960s, but that was just because the right was the one in power culturally at the time...Now the situation has reversed. The right is at the disadvantage so it appeals to free speech. The left is ahead and no longer needs free speech, so it has discarded it.
https://mises.org/library/when-youre-popular-you-dont-need-freedom-speech

ヘイトスピーチ規制を支持する者は、反対者に対し「ヘイトスピーチがその対象者に大きな害を及ぼさないことを証明しろ」と言って、立証責任を転嫁することはできない。切迫した害の存在を証明しなければならないのは、規制を支持する側だ。
That is not in itself an unreasonable question, but Waldron ignores one vital issue. He is endeavoring to make a case for the regulation of hate speech. He cannot then fairly shift the onus probandi entirely to the side of his opponents, saying to them, "prove that hate speech does not much affect its victims." It is for him to show that hate speech in fact has the dire effects he attributes to it.
https://mises.org/library/harm-hate-speech-laws

憎しみは弱者に暗い癒やしを与えることがある。しかも中毒性になりかねない。…神は罪を憎む。私たちも罪は憎まなければならない。しかし…神にならって、罪人と、憎しみを抱く者は愛さなければならない。
Hatred sometimes provides a dark place of comfort for the weak, and it can be addictive...Yet, God, too, hates. He hates sin, and we, as well, must hate sin. But like the families of those murdered in Charleston, we must imitate our Creator: We must love the sinner and the hater.
https://www.lewrockwell.com/2015/06/andrew-p-napolitano/we-must-protect-hate/

2016年5月19日木曜日

〔翻訳〕地に平和あれ

いと高き神に栄えあれ、地に平和あれ、人に恵みあれ。(新約聖書、ルカによる福音書、2章14節)
# 欽定訳聖書より。現在では原典から英語への翻訳に一部誤りがあるとされるが、平和思想を表す言葉として有名。
The evangelist Luke “on earth peace, good will toward men” (1st century)
Glory to God in the highest, and on earth peace, good will toward men.
http://oll.libertyfund.org/quotes/409

世界の平和は最も善きものである。神の福音がたたえたのは、富・悦楽・名誉・長寿・健康・美のどれでもない。平和である。(ダンテ)
Dante Alighieri on human perfectibility and peace on earth (1559)
Whence it is manifest that universal peace is the best of those things which are ordained for our beatitude. And hence to the shepherds sounded from on high the message not of riches, nor pleasures, nor honors, nor length of life, nor health, nor beauty; but the message of peace.
http://oll.libertyfund.org/quotes/410

キリスト生誕の際、天使が歌ったのは戦争の栄光でも勝利の歌でもなく、平和の賛美歌だった。「神に栄えあれ、地に平和あれ、人に恵みあれ」と。(エラスムス)
Erasmus stands against war and for peace on earth (16th century)
At the nativity of Jesus Christ, the angels sung not the glories of war, nor a song of triumph, but a hymn of peace.“Glory to God in the highest; on earth peace; good-will towards men.”
http://oll.libertyfund.org/quotes/413

(戦争をやめて)命をより善い運命に捧げたまえ。寛容な行いに、人を喜ばせ、祝福する慈悲深い行いに。そうすれば地上に喜びと平和をもたらし、天国への道が開けるだろう。(ペトラルカ)
Petrarch on the mercenary wars in Italy and the need for peace on earth (1344)
O, ere ye press the strand, Soften those furrowed brows of scorn and hate...and consecrate Your lives to a better fate, To deeds of generous worth, To gracious acts that cheer and bless mankind; Thus will you gather joy and peace on earth And heaven’s pathway opened wide will find.
http://oll.libertyfund.org/quotes/415

キリストは死におもむくとき言った。「あなたたちに平和を残していく」。だから友よ、私もキリストにならい、あなたたちの平和を祈ろう。(ヤン・フス)
# フスは宗教改革者。亡命先からこの手紙を書いた3年後、火刑に処される。
Jan Huss' Christmas letters and his call for peace on earth (1412)
When, too, He was minded to depart from them to His death, He said: Peace I leave with you, my peace I give unto you. After His manner, therefore, I desire peace for you also, dear friends—peace to you from Him...
http://oll.libertyfund.org/quotes/414

2016年5月18日水曜日

〔本〕『平清盛の闘い』


貿易立国の夢

平清盛といえば、テレビの歴史ドラマではたいてい悪役。しかし本書では、進取の精神に富み、貿易立国の夢を描いた清盛像が浮かび上がる。平家が滅びなければ、その後の日本はもっと豊かになっていたかもしれない。

<抜粋>
大輪田・兵庫は日宋・日明貿易の舞台としてつねに脚光を浴びてきた。神戸には、国際貿易港としての伝統と生命力がある。その神戸を、初めて国際貿易の舞台として歴史に登場させたのが清盛である。(第2章)

畿内の一画にまで宋船が進入できた原因の一つが、後白河院の貿易に対する支援・協力にあったことは疑いない。清盛と後白河という、王朝の制法・因習を無視する大胆な個性の結合によって日宋貿易は軌道に乗った…(第2章)

(遷都の)候補地は、清盛の長年の根拠地として、そして軍事拠点であるとともに、日宋貿易の舞台として宋にもつながる国際都市福原以外に考えられない。ここに強引な福原遷都を計画した原因があったと考えられる。(第5章)

貿易を通して彼ら(=宋商人や宋船の乗組員)と密接な関係にあった清盛は、宋船を自由に利用できたのである。港湾に面し、異国人が居住する宮都など、異国をケガレの対象と見なす王朝貴族には、想像もつかないこと…(第5章)

2016年5月17日火曜日

〔翻訳〕五輪は政治と縁を切れ

五輪のような官民癒着の事業でわかるように…インフラ開発企業や経済団体は、税金を1円でも多く搾り取って補助金に回そうとする。ロビイストや族議員を雇えない起業家、従業員、納税者はかやの外だ。
Cronyist deals like the Olympics help remind us that there’s a big difference between support for free enterprise, and support for “big business.” Economic development corporations and business associations such as chambers of commerce are usually more than happy to squeeze a few more bucks out of the taxpayers if the money will go toward whatever the “business community” thinks should be subsidized at any given time. But, the entrepreneurs, employers, and taxpayers who lack lobbyists and pocketed politicians mean little to the business “leaders” who set policy.
https://mises.org/library/boston-pulls-2024-olympic-bid-taxpayers-win

五輪は形式こそ民間組織だが、実際は金権政治家が運営する官民協調の組織である。その目的は、開催地の国民からできるだけ多くの税金を搾り取ることだ。
Theoretically, the Olympics are a private organization, but in practice, it is a corporatist organization run by plutocrats whose mission in life is apparently to squeeze as much tax revenue as possible out of the residents of the countries and cities that host the Olympics.
https://mises.org/blog/olympics-biggest-corporatist-sports-scam-all-0

五輪自身のためにも、無駄な競技施設の建設費用を負う不幸な納税者のためにも、IOCは政府との癒着を断ち切るべきだ。ワールドゲームズのように既存施設を活用し、税金の受け取りを拒まなければならない。
For the sake of both the games and the hapless taxpayers who must supply the funds for the construction of such utterly unnecessary facilities, the IOC should abandon its cozy relationships with governments, and adopt policies that encourage the use of existing sports facilities, much like the World Games already does, and should refuse to accept any taxpayer funding whatsoever.
https://www.lewrockwell.com/2006/04/ryan-mcmaken/down-with-critics-of-the-olympics/

政府が五輪の選手訓練や開催に多額の金を出せば、勝てなかったときに税金の無駄遣いと責められる。そうならないためには、五輪から政府の影響力を一切排除することだ。
When the state heavily finances any project, including the training of Olympic athletes or the staging of Olympic games, its efforts seem foolish or wasteful when its intended results do not come about...The solution to these problems is to remove state influence from all aspects of Olympic competition.
https://mises.org/library/mercantile-olympics

五輪は国家元首の招待や国旗掲揚、国ごとのメダル数競争をやめたらいい。そうすれば五輪を単なる政治事業とみなす政治家や評論家の関心は薄れ、若い観客にもっとふさわしいものとなる。
Cutting out heads of state and national flags and medal counts and all those other pieces that make the Olympics about national teams rather than the athletes will only make the Olympics more relevant to younger viewers while distancing the games from the minds of pundits and politicians who think that the Olympic games are just another enterprise waiting to be "improved" by governments and their friends.
https://www.lewrockwell.com/2008/08/ryan-mcmaken/denationalize-the-olympics/

2016年5月16日月曜日

〔本〕『 戦争犯罪と国家の倫理』


政府は国民を守らない

外敵に軍拡で対抗せよとの声。しかし政府はいざというとき、本当に国民を守るのか。甚だ心もとない。政府関係者にとって最大の関心事は、自分自身の利害だからである。国家の本性を鋭くえぐる書。

<抜粋>
日本の政策決定者を動かしていたのは国内政治への配慮である。つまるところ、かれらにとって最大の懸念材料は、無条件降伏後の自分たちの立場であり、かれらが率いている省庁・機関の行く末であった。(p.55)

侵略戦争を始めたり終結させようとする政府は洋の東西を問わず、自国民の安全にはほとんど気を配らない。そうした政府が優先するのはみずからの利害と自分勝手な「使命」である。(p.58)

日本の支配層は抜け目なく天皇を平和思想と結びつけ、敗戦という災厄をもたらした責任を国家の指導者に求めるのではなく、国民自身にあったと考えるよう仕向けた。(p.99)

日本の意思決定にかかわった指導者たちは、国家と自分たちを守るために大量の証拠書類を隠滅した。これらの資料は、戦闘中の残虐行為、大量殺戮、性奴隷、捕虜の取り扱い、靖国神社に関わる書類…。(p.100)

2016年5月15日日曜日

〔翻訳〕タックスヘイブンは悪か

(タックスヘイブン規制を求める)OECDは、EUや国連同様、国民の意思を反映した組織ではない。…重税を課す政府を助けるため、法執行機関が結ぶカルテルにすぎない。企業がそのような行動をとれば、独禁法違反で起訴されるだろう。
The OECD no more reflects the "will of the people" than does the EU or the UN, although, like them, it hides behind the same democratic bafflegab...Still less does the OECD represent any more than a cartel of enforcers for high-tax governments.  Ironically, any corporation that acted like that would be prosecuted under antitrust law.
https://mises.org/library/war-tax-havens

グローバル化の下で税カルテルが効果を上げるには、国際的でなければならない。欧州各国の政府がEU域内で税率引き下げ競争をなくしても、域外に税率の低い国・地域が残っては意味がないからだ。
In a global world an effective tax cartel will have to be international; there is little benefit for the European governments in stamping out tax competition within the borders of the Union if there
are still low-tax jurisdictions elsewhere.
https://mises.org/library/praise-be-tax-competition

歴史を通じ、逃亡によって税を逃れるのは、納税者が耐えがたい重税から免れる第一の選択だった。
Certainly, throughout history, flight to avoid tax has been taxpayers' first choice of ways to avoid intolerable taxation.
https://www.lewrockwell.com/2002/09/charles-adams/an-historian-looks-at-tax-havens/

世界では多くの集団が差別や敵対行為に直面する。それもしばしば政府によって。不人気で政府から目の敵にされやすい集団に属する人たちにとって、家族の利益を守るため、タックスヘイブンに財産を移すことは意味がある。
Many groups in the world face discrimination and hostility, often from government...When people belong to groups that are unpopular and susceptible to being targeted by the government, it makes sense for them to protect their families’ interests by putting money someplace like Hong Kong, where the politicians from their country have no feasible way to find out about it.
https://fee.org/articles/in-praise-of-tax-havens

タックスヘイブンは欧米の市民をだますどころか、重要な逃げ道となり、生産に必要な資本を保全するのに役立つ。それだけでなく、欧米の核となる価値を守ってくれる。それは自由である。
Far from cheating citizens of North America and Europe tax havens provide an essential escape route that enables capital to be preserved for productive purposes. In addition, it buttresses what is a core value of the West, namely freedom.
https://www.lewrockwell.com/2002/10/robert-stewart/the-moral-case-for-tax-havens/

〔翻訳〕正しい税などない

「良い税とか正しい税とかいうものはない。あらゆる税は強制なしに成り立たないからだ」(チョドロフ)
"There cannot be a good tax nor a just one; every tax rests its case on compulsion." - Frank Chodorov
https://twitter.com/libertarianview/status/716702432210894849

「どの国とも貿易関係を結び、どの国とも軍事同盟を結ばない。合衆国の信条はかくあるべきだ」(ジェファーソン)
"Commerce with all nations, alliance with none, should be our motto." - Thomas Jefferson
https://twitter.com/libertyquotes1/status/628356246433869824

「税務署員(tax man)と剝製師(taxidermist)の違い。剝製師は皮まで取らない」(マーク・トウェイン)
"The only difference between a tax man and a taxidermist is that the taxidermist leaves the skin." - Mark Twain
https://twitter.com/libertyquotes1/status/566050231188328448

「公共事業はすべて壮大だ。見た目はともかく、かかる費用はいつも壮大だ」(アイン・ランド)
"All public projects are mausoleums, not always in shape, but always in cost." - Ayn Rand
https://twitter.com/libertarianview/status/723225430262726656

「嘘も繰り返せば真実になる」(レーニン)
"A lie told often enough becomes the truth." - Vladimir Lenin
https://twitter.com/theeconomist/status/723490977634238464

2016年5月14日土曜日

〔翻訳〕政府はせいぜい必要悪

「民主主義とは哀れな信仰だ。無知な個人を集めれば賢くなると信じるのだから」(メンケン)
"Democracy is a pathetic belief in the collective wisdom of individual ignorance." - H.L. Mencken
https://twitter.com/libertarianview/status/727558894340456450

「人間は政治的に二つに分かれる。他人を支配したいと望む者と、そのような欲望のない者」(ハインライン)
"The human race divides politically into those who want people to be controlled and those who have no such desire." - Robert A. Heinlein
https://twitter.com/libertarianview/status/728298932682563584

「政府は最善の場合でも必要悪にすぎない。最悪の場合は耐えがたい害悪である」(ペイン)
"Government at its best is a necessary evil, and at its worst, an intolerant one." - Thomas Paine
https://twitter.com/libertarianview/status/719964072972824576

「政府は病である。ところが医者のふりをして、その病を治してやると人をあざむく」(ロバート・ルフェーブル)
"Government is a disease masquerading as its own cure." - Robert LeFevre
https://twitter.com/libertyquotes1/status/522746881924165632

「誰しも自分で物事を判断する権利がある。だがその判断を他人に強いる権利はない」(アイン・ランド)
"Everyone has the right to make his own decisions, but none has the right to force his decision on others." - Ayn Rand
https://twitter.com/libertarianview/status/721035930090487812

2016年5月13日金曜日

〔本〕『「福祉」が人を殺すとき』


官僚福祉の非人間性

美しい理想とされる福祉国家。だが官僚主義の害毒は、人の命すら奪う。生活保護の申請を受け付けてもらえなかった母子家庭の母親が餓死した衝撃的な事件を通じ、官僚福祉の非人間性を告発する。

<抜粋とコメント>
"〔餓死した女性に〕サラ金業者はまがりなりにも金を貸した。一方、福祉事務所は…助けを求めたその手を…つき離しただけ"(p.73)
# 九年も前に別れた夫から子供の養育費について書類をもらって来いと要求。

"生活保護の申請を受理していなければそういうこと〔=法的争い〕にはならない。そこを行政の側は最大限に活用"(p.123)
# 窓口相談で保護の申請を押しとどめれば、何かあっても役所の「汚点」にならない。

"監査の二か月も前から、その資料づくりで毎日残業。…終わったら終わったで、要望だとか指摘だとか…そして報告。一年のうち半年はそれで追いまくられます"(p.142)
# 書類作成が目的化。官僚主義の本末転倒。

"いままで結構福祉に燃えていたような人たちが、この体制の中で、母子家庭を追いかえすとかを平気でやるようになっていく"(p.170)
# 不正受給の防止が仕事に。放漫財政のしわ寄せ。政府に資金を頼る宿命。

2016年5月12日木曜日

〔翻訳〕国債デフォルトという選択

一見過激だが実際にはずっと穏やかな国債整理の方法を提案しよう。無条件のデフォルト(債務不履行)である。ロシアやポーランドの貧しい市民が共産主義時代の債務を負う義務がないように、米国民も過去の支配エリートが契約した債務を背負ういわれはない。
I propose, then, a seemingly drastic but actually far less destructive way of paying off the public debt at a single blow: outright debt repudiation. Consider this question: why should the poor, battered citizens of Russia or Poland or the other ex-Communist countries be bound by the debts contracted by their former Communist masters?...And why should we, struggling American citizens of today, be bound by debts created by a past ruling elite who contracted these debts at our expense?
https://mises.org/blog/why-not-repudiate-national-debt

米国債のデフォルトがありえないという考えは馬鹿げている。…個人、企業、政府がデフォルトした例は数多いし、破滅をもたらすわけでもない。環境次第で、債務削減のメリットは信用低下や将来の借入コスト上昇というデメリットを上回りうる。
But the idea that the US can never restructure or even repudiate the national debt...is wildly speculative at best, preposterous at worst...There is lots of evidence on private, corporate, and sovereign defaults, and the results are hardly catastrophic. Depending on the circumstances, the benefits of reducing debt can exceed the costs of harming the borrower's reputation and thus increasing the costs of future borrowing.
https://mises.org/blog/restructuring-national-debt

納税者は(国債で)金を借りてもいないし、その金を使ってもいない。金を返す道徳的義務はない。…デフォルトは財政危機の解決法として健全なばかりか、道徳的にも正しい。財政均衡策と同じくらい、財政危機が再発するリスクを小さくする。
In summary, as a taxpayer, you did not borrow the funds, you did not spend the funds, and you have no moral obligation to repay the funds...Repudiation is not only a sound economic solution to our fiscal crisis, but it is also the morally correct solution...As an added bonus, default would be as effective, if not more effective, than a balanced budget amendment, in reducing the likelihood of a future reoccurrence of the problem.
https://mises.org/library/ethics-repudiation

政府の借金は民間の借金と違う。国債返済の原資は、政府が自分で稼いだ金ではない。…将来の納税者の財産である。政府は暴力を使い、所有者の同意なく財産を手に入れる。そのような債権を購入した貸し手に、返済を受ける道徳的な資格はない。
Government debt is different. When a government issues debt on the bond market, it is not pledging to make good on it out of its own resources...What a government pledges to its creditors is payment of the future wealth of its subjects, the taxpayers. This is wealth obtained through violent coercion and pledged without its owner’s consent. Any moral claim the creditors who buy such debt have to repayment from the victims is thus non-existent.
https://mises.org/library/why-greeks-should-repudiate-their-government’s-debt

デフォルトの場合、米国債の購入者を気の毒に思う必要があるだろうか。米政府の無謀きわまる行動を助けてきたのは彼らだ。借金を(一部)踏み倒されれば、これ以上米国債を買おうとはしなくなる。…米政府は浪費を何とかしようとするだろう。
Should we really feel bad for those who have purchased government bonds? They are the ones who have been feeding the monstrously reckless actions of the government. When they get (partially) burned, will they be willing to finance more government debt? Of course not...The government would have to deal with its future overspending.
https://mises.org/library/repudiation-option

2016年5月11日水曜日

〔本〕『原発プロパガンダ』


癒着が生んだ巨大マネー

電力会社は原発の危険を覆い隠すため、巨額のマネーを広告に注ぎ続けた。その源泉は、経費をすべて利用者に押しつけても逃げられる心配のない地域独占。自由な市場経済とはほど遠い官民癒着を暴く。

<抜粋とコメント>
"電力会社は独占企業であり、すべての経費を原価に計上できる総括原価方式であるため、広告宣伝費をすべて原価とし、電気料金として利用者に請求することができた"(p.12)
# 「原発は市場原理主義」という真っ赤な嘘。

"約四〇年間のあいだにこのプロパガンダに参画した人々は、数千・数万人規模にのぼる…直接責任を問うことは非常に困難になり、自覚もなくなる"(p.23)
# 政府の本質は無責任。多数の人間が参画するほどそうなる。

"電源三法交付金は一時的に〔原発立地自治体の〕財政を豊かにしたが、それが切れるとまるで薬物依存のようにそれなしではいられないという、まさに補助金頼みの体質"(p.53)
# 地域を蝕む補助金。真の繁栄は民需から。

"今後も中間貯蔵施設と最終処分場設置の理解促進、さらには「風評被害撲滅」を合言葉にした「安心キャンペーン」に巨額の〔政府〕広報予算が投下されることは明らか"(p.168)
# 政府にとって金食い虫の事業こそ理想。

2016年5月10日火曜日

〔翻訳〕法律の量産

「腐敗した政府ほど、法律を量産する」(タキトゥス)
"The more corrupt the state, the more it legislates." - Tacitus
https://twitter.com/libertyquotes1/status/637309130051559424

「無駄な法は、必要な法を弱める」(モンテスキュー)
"Useless laws weaken the necessary laws." - Montesquieu
https://twitter.com/libertyquotes1/status/568851671238836225

「法が説得力をもつには、脅しに頼ってはならない」(セネカ)
"Laws do not persuade just because they threaten." - Seneca
https://twitter.com/libertarianview/status/715615230068391936

「最も偉大な生産力は、人間の利己心である」(ハインライン)
"The greatest productive force is human selfishness." - Robert Heinlein
https://twitter.com/libertarianview/status/717427155014168577

「どんな問題にも二つの面がある。一方は正しく、もう一方は正しくない。しかし真ん中はいつも有害だ」(アイン・ランド)
"There are two sides to every issue: one side is right and the other is wrong, but the middle is always evil." - Ayn Rand
https://twitter.com/libertarianview/status/715237688815849472

2016年5月9日月曜日

〔翻訳〕消費税の害悪

売上税が消費者に転嫁されるという通説は誤っている。逆に、税の打撃をまず受けるのは小売業者の収入である。その影響は賃金・地代へとさかのぼる。消費税と呼ばれるにもかかわらず、消費者ではなく、労働者と地主の収入に転嫁される。
Hence, the seemingly common-sense view that a retail sales tax will readily be shifted forward to the consumer is totally incorrect. In contrast, the initial impact of the tax will be on the net incomes of retail firms. Their severe losses will lead to a rapid downward shift in demand curves, backward to land and labor, i.e., to wage rates and ground rents. Hence, instead of the retail sales tax being quickly and painlessly shifted forward, it will, in a longer-run, be painfully shifted backward to the incomes of labor and landowners.
http://www.economicpolicyjournal.com/2011/10/murray-rothbard-on-consumption-tax.html

付加価値税(VAT)は生産の全過程にコストを上乗せするため、資本・労働の生産性が文字どおりあらゆる局面で低下する。…一国の資源から得られる実質生産量は減り、消費者は物質的な生活水準の低下が避けられない。
Because it places an extra cost onto every step of the productive process, the VAT necessarily decreases the marginal productivity of both capital and labor in literally their every possible application...By decreasing the real output derived from national resources in this manner, the VAT necessarily decreases the material standard of living for all of a nation's consumers.
https://mises.org/library/folly-national-sales-tax

付加価値税(VAT)によって、企業は政府のために無数の取引を記録し、徴税を肩代わりするコストを負わされる。この結果、いやおうなく垂直合併(川上・川下企業との合併)を強いられ、競争は弱まる。
But this ignores the fact that every business firm will be burdened by the cost of innumerable record keeping and collection for the government. The result will be an inexorable push of the business system toward "vertical mergers" and the reduction of competition.
https://mises.org/library/value-added-tax-not-answer

なぜ所得税を正しく批判する人々は、たやすく消費税を受け入れてしまうのか。消費税のせいで、政府には取引額の一定割合を没収する権利があるという誤った考えが生き残る。これでは政府に所得の一部に対する権利があると言うのと変わらない。
Why is it that people who rightly criticize the income tax are so quick to accept a national sales tax on consumption? The FairTax perpetuates the fallacy that the government has a right to confiscate a percentage of the value of each new good sold and every service rendered. This is no different than claiming that the government has a right to the portion of each American's income.
https://mises.org/library/flat-tax-not-flat-and-fairtax-not-fair

間接税が国家による横領手段として重宝されるのは、課税範囲が広いからでも、徴税が確実だからでもない。見つかりにくいからだ。気づかれないうちに取る。間接税が道徳的というのなら、なぜ政府は躍起になって税を物価に隠そうとするのか。
It is not the size of the yield, nor the certainty of collection, which gives indirect taxation preeminence in the State’s scheme of appropriation. Its most commendable quality is that of being surreptitious. It is taking, so to speak, while the victim is not looking. Those who strain themselves to give taxation a moral character are under obligation to explain the State’s preoccupation with hiding taxes in the price of goods.
https://mises.org/library/taxation-robbery-part-1

2016年5月8日日曜日

〔翻訳〕戦争と政府信仰

政府の能力と権威に対する信仰を保つのに一番効果があるのは、戦争に向いた体制の維持。…人々が政府の権威を信じれば、戦争に十分な強制力を政府に与える。この政府信仰は同時に、戦争以外の目的でも強制力を与える。(スペンサー)
Herbert Spencer on the State’s cultivation of “the religion of enmity” to justify its actions (1884)  
Chiefly, however, the maintenance of this faith [in governmental ability and authority] is necessitated by the maintenance of fitness for war...it is requisite that men should have such belief in the authority of government as shall give it adequate coercive power over them for war purposes—a belief in its authority which inevitably, at the same time, gives it coercive power over them for other purposes.
http://oll.libertyfund.org/quotes/476

市民は代表を通じ、戦争をひとまとめにするのではなく、個々の宣戦について自由意思による同意を表明しなければならない。この限られた条件の下でのみ、政府は市民に対して危険に満ちた軍務を求める権利を得る。(カント)
Kant believed that citizens must give their free consent via their representatives to every separate declaration of war (1790)
As such they [citizens] must give their free consent, through their representatives, not only to the carrying on of war generally, but to every separate declaration of war; and it is only under this limiting condition that the State has a Right to demand their services in undertakings so full of danger.
http://oll.libertyfund.org/quotes/452

主イエス・キリストの教えは、名将をほめたたえることでもなければ、戦勝の分け前にあずかることでもなかった。「地には平和を、人には恵みを」と説くことだった。(コブデン)
Richard Cobden on public opinion and peace on earth (c. 1865)
When the Master whom you especially serve, and whose example and precepts are the sole credentials of your faith, mingled in the affairs or this life, it was not to join in the exaltation of military genius, or share in the warlike triumphs of nation over nation, but to preach “Peace on EARTH and good will toward MEN.”
http://oll.libertyfund.org/quotes/408

英国での革命は避けられまい。…英国政府は、牛をまねて腹を膨らませた寓話の蛙のように重ねてふるまい、膨張した体制は破裂した。…国債は愚行といかさまで積み上がり、利払いは国内農家の合計と等しくなった。(ジェファーソン)
Jefferson on the inevitability of revolution in England only after which there will be peace on earth (1817)
I turn, however, with some confidence to a different auxiliary, a revolution in England, now, I believe unavoidable...Their government has acted over again the fable of the frog and the ox; and their bloated system has burst...Their debts have consequently accumulated by their follies & frauds, until the interest is equal to the aggregate rents of all the farms in their country.
http://oll.libertyfund.org/quotes/417

米国政府は公共利益の追求を唯一の目的とし、憲法に結実した偉大な原則と、米国民が堅く信じる道徳原則とによってその手段を制限する。…他国の安らぎを侵さず、他国から侵されれば撃退する。(マディソン)
Madison on “the most noble of all ambitions” which a government can have, of promoting peace on earth (1816)
And may I not be allowed to add to this gratifying spectacle that I shall read in the character of the American people, in their devotion to true liberty and to the Constitution which is its palladium, sure presages that the destined career of my country will exhibit a Government pursuing the public good as its sole object, and regulating its means by the great principles consecrated in its charter, and by those moral principles to which they are so well allied; … a Government which avoids intrusions on the internal repose of other nations, and repels them from its own;
http://oll.libertyfund.org/quotes/418

2016年5月7日土曜日

〔本〕『マイ国家』


国家という虚構

他人の財産を個人が奪えば盗賊、せいぜい義賊だが、国家は税として堂々と行う。武力の所持・行使は個人に許されないのに、国家は自衛権の名目で認められる。その差別に合理的な根拠はない。国家の虚構を暴く表題作。

<抜粋とコメント>
"領土とはこの家、国民とはわたし、政府もわたし。小さいといえども、立派な国家だ"
# 現実の国家も、このマイ国家以上の合理的な存在根拠があるわけではない。

"政府とは、ていさいのいい一種の義賊なんだな。しかも、おっそろしく能率の悪い義賊さ。大がかりに国民から金を巻きあげる。…末端まで来る時には、すずめの涙ほどになる"
# 最初にごっそり取るのは善人面をした政治エリート。

"老子とかいう、古代中国の人が言っていたぞ。民が飢えるのは、税を食うやつが上にたくさんいるからだとね。自分で貧民を作っておき、かすかに助けるだけのことだ"
# だが政府はつねに、貧困層増大の責任を政府以外に押しつける。

"凶器とはなんだ。軍備と言え。自衛権は国家固有のもので、そのためには必要な軍備の所持と行使とがみとめられている"
# 自衛権を理由とする武装が国家には当然のものとして認められ、主権者であるはずの個人には認められない矛盾。

アマゾンレビューにも投稿。

2016年5月6日金曜日

〔本〕『税が悪魔になるとき』

著者 : 斎藤貴男
新日本出版社
発売日 : 2012-08

消費税礼賛の幻想

公平で経済活力を奪わないとサラリーマン層に受けのよい消費税。しかし実際には中小ベンチャーの成長を妨げ、一部の大手企業を輸出還付金という名の補助金で不当に潤す。経済活力を奪い庶民の生活水準を下げる法人税・所得税の強化案には賛同できないが、消費税礼賛の幻想を打ち砕く本として価値がある。

<抜粋とコメント>
"「消費税」という名称が、そもそもおかしい。…事業者と消費者、あるいは事業者同士の間の力関係で、弱い側がより多くを負担"(斎藤、p.16)
# 形式的に消費税分を上乗せしても、本体の値引きで実質負担することに。

"銀行には消費税を納めるための積立商品もある…消費税分の金額を確保しておかなければ…滞納せざるをえない場合も出てくる"(斎藤、p.46)
# 赤字でも納税義務。資金繰りに窮し滞納相次ぐ。滞納額は国税の半分以上。

"ヨーロッパの消費税にあたる「付加価値税」がフランスで導入されたのも、輸出産業に(輸出還付金の形で)「補助金」を出すため"(湖東、p.84)
# 経団連が消費増税を支持する本当の理由。輸出大手に事実上の補助金。

"「目的税」というのは、その税収でその目的の歳出をまかなわなければなりませんが、消費税だけで社会保障全体をまかなうことはとうていできません"(湖東、p.122)
# 消費増税の目的に社会保障を掲げるまやかし。

アマゾンレビューにも投稿。

2016年5月5日木曜日

〔本〕『国策捜査』


官僚司法の恐怖

小さな政府を主張する経済学者も、司法は政府の役割と認める。しかし本書を読むと、司法こそ権力に一番任せてはいけない領域であることがわかる。人権や真実よりも自分たちの体面や利益を優先する、官僚司法の恐怖。

<抜粋とコメント>
"嫌疑を認めなければ延々と保釈を受けられない。検察側がその根拠として乱発するのは「罪証隠滅のおそれあり」「逃亡のおそれあり」といった得意のフレーズ"
# それを安易に認める裁判所。冤罪なら証拠隠滅するのは警察・検察側。

"何十日も、何百日も保釈を許されず勾留され続ければ、仕事を失い、経済的に追いつめられ、生活の基盤は破壊されてしまいかねない"
# たまりかねて無実でも「罪」を認め、自白調書にサインしたくなるのは当然の心理。

"検察との関係や司法内部の秩序維持といった意識が裁判官を安易に傾かせ、一〇〇%近い有罪率が形成されていった…まさに官僚司法の悪弊"
# 裁判官は正常な判断を下すよりも、司法の安定という虚構を優先。検察・警察の受けもよい。

"検察や警察といった捜査当局の側にベッタリと寄り添い、その尻馬に乗るかのような姿勢で事件を報じるのか。それとも…刑事司法の不合理や捜査の不正義を果敢に摘出していくのか"
# 権力の監視というメディアの役割が問われる。

アマゾンレビューにも投稿。

2016年5月4日水曜日

〔翻訳〕国内の敵こそ危険

役人「なんのために閂(かんぬき)をかけて、わしらを城山から閉め出しおったか」
リュシストラテ「あのお金を安全に保存して、あなた方が、そのために戦をつづけないように」
(アリストパネス「女の平和」高津春繁訳)
Lysistrata’s clever plan to end the war between Athens and Sparta (411 BC) Aristophanes
Com. (Member of the city’s ruling committee): Well now, by Jove, I wish to learn this first from them; with what intent you shut up our citadel with your bolts.
Lys. (Lysitrata; That we might make the money safe, and that you might not fight on account of it.
http://oll.libertyfund.org/quotes/551

米国の軍隊は国内の平等主義を国外に持ち出し、未開国や半文明国でそれを試してみた。ところがちょっと試しただけでそれを投げ捨て、帝国主義を採用した。(サムナー)
William Graham Sumner on the racism which lies behind Imperialism (1898)
It is an astonishing event that we have lived to see American arms carry this domestic dogma out where it must be tested in its application to uncivilized and half-civilized peoples. At the first touch of the test we throw the doctrine away and adopt the Spanish doctrine.
http://oll.libertyfund.org/quotes/540

戦争に勝つための政策は、法を崩壊に導く。軍の精神は横柄で、迅速で、高慢である。法は穏やかで、しばしば緩やかで、つねに防御的でなければならない。軍の精神は、考える力は無秩序のもととして忌み嫌う。(コンスタン)
Benjamin Constant on the dangers to liberty posed by the military spirit (1815)
The measures which ensure the triumph of war prepare the collapse of the law. The military spirit is haughty, swift, swaggering. Law must be calm, often slow, and always protective. The military spirit detests the thinking faculties as incipient indiscipline.
http://oll.libertyfund.org/quotes/523

英国には戦争党というべきものが存在し、ロンドンの少なからぬ新聞を自由に利用することができる。…その主張は昔も今も変わらない。まったく同じ嘘だ。金切り声もわめき声もそっくりそのままだ。(ブライト)
John Bright denounces the power of the war party in England (1878)
But still we cannot disguise from ourselves the fact that there is something of a war party in this country, and that it has free access to some, and indeed to not a few, of the newspapers of the London press...The arguments were the same then exactly as they are now. The falsehoods were the same. The screechings and howlings of a portion of the press were just about the same.
http://oll.libertyfund.org/quotes/515

国には二種類の敵がある。内なる敵と外なる敵。すなわち国内の敵と国外の敵である。国内の敵のほうが危険で、たいてい望むものを手に入れる。(リチャード・プライス)
Richard Price on how the “domestic enemies” of liberty have been more powerful and more successful than foreign enemies (1789)
Another expression of our love to our country is defending it against enemies. These enemies are of two sorts, internal and external; or domestic and foreign. The former are the most dangerous, and they have generally been the most successful.
http://oll.libertyfund.org/quotes/517

2016年5月3日火曜日

〔本〕『本当はひどかった昔の日本』


「昔はよかった」の嘘

子どもの虐待死や放置死の報道があるたびに「近ごろの母親は無責任だ」という声が上がり、凶悪な少年犯罪が起きれば「近ごろの子は切れやすい」「戦後の教育が間違っている」などの意見が湧き上がる。だがそれは違う。「昔の日本はよかった」という俗説を、古典文学に基づき論駁する。

<抜粋とコメント>
"平安初期に書かれた『日本霊異記』には、男遊びに精を出す若い母親が子どもらを長いこと放置して乳を与えずに飢えさせた話がある"
# 母親による子供の虐待死や放置死は昔の日本にもあった。

"『古事記』『日本書紀』のヤマトタケルノ命は十六歳のころ、人をだまして、熟した瓜を切るように斬り殺す残虐な少年"
# 凶悪な少年犯罪で「近ごろの子は切れやすい」「戦後教育が間違っている」と非難する誤り。

"〝夜泣する子は七浦七里枯るゝ〟と、村を出て行くように迫られたシングルマザーが、追いつめられて我が子を木の根もとに埋めた話"
# 子育てを巡る世間の無理解や冷たい視線に、母親が追い詰められる構図は昔から。

"子のない老人は江戸時代にもいたのですが、養子や婿養子、孫との同居でしのいでいた…江戸時代の家族は…崩壊していたとも見える"
# 介護や生活保護で、血縁で結ばれた家族に多くを期待する現在の考え方には無理。

アマゾンレビューにも投稿。

2016年5月2日月曜日

〔翻訳〕主権者は消費者

「市場経済という民主主義では、コインが投票権になる」(ミーゼス)
"The market is a democracy in which every penny gives a right to vote." - Ludwig von Mises
https://twitter.com/mises_canada/status/575374132864552960

「資本主義経済では、収入や富の保証はない」(ミーゼス)
"In capitalist enterprise there is no secure income and no security of wealth." - Ludwig von Mises
https://twitter.com/mises_canada/status/576001071966978048

「人を本人の意思に反して幸せにはできない」(ミーゼス)
"Men cannot be made happy against their will." - Ludwig von Mises
https://twitter.com/mises/status/613771088758095872

「政府は自由の対極にある。人を殴り、投獄し、処刑する」(ミーゼス)
"[Government] is the opposite of liberty. It is beating, imprisoning, hanging." - Ludwig von Mises
https://twitter.com/mises/status/723241164241936385

「市場経済(資本主義)という社会制度では、消費者が主権者である」(ミーゼス)
"The market economy--capitalism--is a social system of consumers' supremacy." - Ludwig von Mises
https://twitter.com/mises_canada/status/575768103939784705

「税が姿を変え、市場経済を破壊する兵器となる。これが現代財政の特徴である」(ミーゼス)
"The metamorphosis of taxes into weapons of destruction is the mark of present-day public finance." - Ludwig von Mises
https://twitter.com/louisrouanet/status/720637790166327296

2016年5月1日日曜日

〔翻訳〕地獄に堕ちる権利

「自分の流儀で地獄に堕ちる権利は、誰にも奪えない」(ロバート・フロスト)
"I hold it to be the inalienable right of anybody to go to hell in his own way." - Robert Frost
https://twitter.com/libertyquotes1/status/651040376275529728

「公式の真実は、本当の真実ではない」(アクトン)
"Official truth is not actual truth." - Lord Acton
https://twitter.com/libertarianview/status/722500670209802240

「本当の愛国心とは、自国政府が間違ったら臆せず異議を唱えることである」(ロン・ポール)
"Real Patriotism is a willingness to challnenge your governmnet when it's wrong." - Ron Paul
https://twitter.com/libertyquotes1/status/654388222164881408

「政府が国民を恐れる状態は、自由。国民が政府を恐れる状態は、暴政」(ペイン)
"When the government fears the people, it is liberty. When the people fear the government, it is tyranny." - Thomas Paine
https://twitter.com/libertarianview/status/718152023401750528

「本を焼く者は、やがて人間を焼く」(ハイネ)
"Whenever they burn books they will also, in the end, burn human beings." - Heinrich Heine
https://twitter.com/libertarianview/status/721413593523220480